自由の価値観を守るために―日本にできること―(後編)
・日本の親中派はこれでも親中派でいられるのか
習近平を国賓で招くという案が少し前に議論され、なしになったとたんに反発し始めた勢力がいたが、彼らは非人道的な全体主義国家である中国をこれだけの横暴をしている中まだ信じるのだろうか。
かつて経済的自由さえ達成されれば自然と民主主義になると世界の多くの人々が信じた時代があったが、今日においてそれは夢であったということが事実として証明されている。しかし、日本の中には未だ夢の中にある勢力がいることは残念でならない。
これらの勢力は自らの支援する国家が過去のナチスのようなものだと言ったらきっとヒステリックに反応するのだろう。親中派は中国の現在に賛同する以上、自由の価値観を拒み、民主主義を否定するのだろう。そして反対するものは徹底的に弾圧し、いじめて見せしめにして自らの正当性を主張することに共感してるのであろう。このような人々が日本政界にいること自体が由々しいことだ。
まず、国賓で呼ぶなんてことはありえない話だ。なぜなら彼らは日本と同じ価値観を共有できてない。共産主義を掲げ非人道的な行為を平気で行い、国際法すら守れない国の国家元首をどうして天皇陛下の客人として招くのか。これを容認できる精神が私には理解できない。それを含めて再度親中派の人々に問いたい。あなたがたはこれだけの非道を働く国の残虐な行為を前にしてまだ親中派でいられますか。
・台湾と手を取るべき
李登輝元総統が死去し森元総理がいち早く弔問に行ったことは重要なことだと私は考える。アメリカの厚生長官も台湾を訪問し蔡英文総統と会談して交流を行った。これは今後のアジア情勢を考えるに必要なことだろう。朝鮮半島が事実上中国の勢力下のようなものとなった今、日本と台湾は対中国における最前線になる。
しかし日本は未だ国内に不穏分子が多く存在し、彼らは日本が再び強国になっていくことを阻止しようとしてくるだろう。故に日本が中国と対抗できるようになるには時間がかかる。だからこそまず台湾と協力することが重要なのだ。アメリカと中国は覇権争いに入ったと言っても過言ではない。この覇権争いで中国勝つことは阻止しなければならない。全体主義国家の勝利は自由主義陣営にとっては屈辱であり、隣国の脅威はさらに強くなる。
日本は台湾と手を組みこの歴史的事象で勝利するための体制作りをしなければならない。台湾は日本と価値観が近く手を協力できることがたくさんある。熊本の大雨による被害にも台湾は復興資金を寄付してくれている。日本は台湾を独立国として承認する方向性を表明するなり、台湾と中国に対抗する準備を始めるべきだ。