016.バ獣

（1Aメロ）
たしかに気を遣つかいすぎるほうだけど
消化できてると思ってた
自分が我慢さえしていれば
大抵のことはうまく回るって
でもそうじゃなかったみたい

（1Bメロ）
「殺すぞ！」と怒鳴ったときに
ハッとして己の中のバ獣ばけものを知る

（1サビ）
嫉妬しっと　羨望せんぼう　ストレス　自己批判
そんな餌えさを喰って太る太る太る
自分の心が弱いほど
強く凶暴になるバ獣
たぶん消せはしないよ
これは自分の一部
付き合ってくしかない

（2Aメロ）
たしかにキレることは時々あって
でも人のせいだと思ってた
最近はエスカレートしてきて
見知らぬ人にさえ噛みついて
おかしいと思ってたんだ

（2Bメロ）
「この野郎！」手を上げたときに
ゾッとして己の中のバ獣を見る

（2サビ）
shit!　忖度そんたく　ジレンマ　自己否定
そんな餌を喰って太る太る太る
自分の心が弱いほど
強く凶暴になるバ獣
きっと消せはしないよ
これは自分の一部
飼い慣らすしかない

（Cメロ）
心配する声にも苛立って
愛する人にさえ牙を剥むく
俺はもう嫌なんだこんな自分が
ケダモノじゃないって
ニンゲンなんだって
そう思いながら生きていきたい

（ラスサビ）
嫉妬　羨望　ストレス　自己批判
shit!　忖度　ジレンマ　自己否定
そんな餌を喰って太る太る太る
自分の心が弱いほど
強く凶暴になるバ獣
ずっと消せはしないよ
これは自分の一部
認めなきゃ進めない

【self writer notes】
人間の中にあるネガティブな感情を「バ獣ばけもの」という言葉で表現しました。
理性的な顔をしていても、もとを辿れば人だって獣ですし。そのへんのニュアンスを込めています。

誰の心にもバ獣は棲んでいると思うのでそれを否定するのではなく、どう付き合っていくかが大事だよね、という内容です。

1Bメロが短歌になっていて、そこを起点に広げていきました。