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ラグノオささき 早春催事に向け早くも始動

 東北地区屈指の和・洋菓子メーカーの同社(青森県弘前市、佐々木圭社長)では、今秋冬期はもとより、早春(VD・WDなど)のチョコレート需要期にターゲットを絞り、既存の人気商品『ポロショコラ』シリーズに更なる磨きをかけ、大人向け商品を中心に積極展開する。
 今期イチ推しとしては、10月1日に通年商品として発売する『全粒粉入り ポロショコラ』(税込価格700円)だ。元祖『ポロショコラ』(5カット入り、同646円)と同じチョコレートケーキであるが、全粒粉を使用したことでほんのりとした香ばしい味わいとなる。パッケージには、全粒粉の「温かみ」「自然」「香ばしさ」といったイメージを表現するため、ラグノオが今春からコラボしている〝MOOMIN(ムーミン)〟の人気キャラクター「スナフキンとリトルミイ」のアート素材を採用した。

全粒粉入り ポロショコラ


 同じく10月1日に季節限定商品として発売する『ポロショコラ ラムレーズン』(同810円)にあっては、ラム酒に漬け込んだレーズンを使用した、まさに大人向けチョコレートケーキとなる。

ポロショコラ ラムレーズン


 また、来年1月15日発売予定のVD・WD向け『ポロショコラ MASHI2(マッシマシ)』(同972円)は、『ポロショコラ』のチョコレート使用量を40%増量して濃厚に焼き上げた季節限定商品となる。商品名「マッシマシ」の語源は、チョコレートの量を「増し増し」にしたことに由来する。
 これら『ポロショコラ』シリーズのブラッシュアップ版3商品は、いずれも5カット入りとなる。

ポロショコラ MASHI2


 一方、消費者のライフスタイルの変化に着目して開発された『ポロショコラ』のミニサイズ『ポロショコラ3』(3カット入り、同430円)は、個食性・携行性に富んでおり、行楽期や帰省需要などにも対応できる商品として期待される。
 昨今のチョコレート原料事情の対応策としては、「製品価格の転嫁が急激な価格高騰に追いついていけない状況に直面している」としたうえで、「特定の産地だけではなく、別産地からチョコレートを仕入れることも視野に入れ、製造の安定化を目指したい。チョコレートに依存しない新次元の商品開発を急ピッチで進めている」とした。
 海外輸出事業については、「アジア地区、太平洋諸島などへは賞味期限の長いチョコレート菓子を中心に取り組んでいるが、値上げ等の影響で厳しい状況が続いている。そのため、食品価格が高めのニューヨーク市場への進出を始めており、同市場でのサンプリングの評価も高いので全力で取り組む」としている。


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