やおきん 新作チョコで異なる年齢層にアプローチ
『うまい棒』をはじめとした、時代を超えて愛されるお菓子の企画から販売までをプロデュースするお菓子の総合卸の同社。
カカオの不作によるチョコレートの高騰や為替の影響を受け、秋冬より『うまい棒チョコレート』をはじめとする国内産チョコレート商品の価格改定が行われる。一方で『猫に小判チョコレート』をはじめとする輸入チョコレート商品は、そうした影響を受けつつも、価格を維持することに成功した。
「早めの発注をしたことで、今期は据え置きの金額で注文できた。もちろん弊社でも企業努力で価格を抑えるようにしている。価格を上げた結果、お子様が買えない商品というのは、やはり弊社が望む姿ではない」(同社)。
さらに輸入チョコレート商品からは、好評だった『TOY'S EGG(トイズエッグ)』より、『レーシングトイズエッグ』(120円)を発売。たまご状のプラスチックケースを半分に割ると、片方にはボーロ入りのチョコレートが封入。もう片方にはおまけのおもちゃが付属する。今度のおもちゃは、子供たちからの人気が根強い車を、派手な色彩のレーシングカー仕様にした全12種類。
「『TOY'S EGG(トイズエッグ)』を買っていたお子様たちに向けて次に何を出すかとても悩んだ。しかし食べていたお子様たちは卒業して次へいくが、同じように新しいお子様たちが入ってくる。このシリーズはその子たちに向けて出せばいい、と切り替えられたのが『レーシングトイズエッグ』開発のきっかけだ」(同)。
またチョコクランチ『ツインビッツ』(2個入り、30円)を新発売。クランチは、チョコレートを染み込ませたフレークで形成されており、少しビターな風味とサクサクとした食感で、こちらは少し高めの年齢層をターゲティングした。
催事ではハロウィン・クリスマス向けの商品を展開するが、バレンタイン・ホワイトデー専用の商品は出さず、むしろ暖かくなり始めるまでには、チョコレートの在庫を売り切る予定だ。これは冷蔵対応を切り捨てることでコストを節約し、子供が手に取りやすい価格を維持する販売戦略の一つだ。そのためバレンタイン向けに同社の商品を販売したい相手には、早めの注文を呼び掛けている。
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