栗山米菓 〝星〟にかけたキャンペーン実施
昨年度の第1四半期は苦戦したものの、第2四半期以降は好調に推移したという同社。その要因について「はっきりした原因はわからないが、鶏卵不足の影響による他カテゴリーの製品不足があり、米菓への注文が増えたこと、菓子全体の値上げが続く中で米菓は値ごろ感があったのではないか」と、同社マーケティング部は話す。
とはいえ、深刻な米不足など昨年とは状況が一変したなか、今夏は原材料事情を鑑みながら、スペック等の見直しを図っていくかまえだ。他方販促施策としては、例年通り七夕企画をはじめとする期間限定製品を用意している。
6月3日発売の『すみっこぐらし星たべよ』(86g)は、キャラクターのすみっこたちがキャンプをする様子をあしらったパッケージデザインで、夏気分を演出するものだ。裏面には、つくって楽しめる輪飾りのデザインを記載。個包装のデザインは全24種となっている。
その『星たべよ』ブランドを対象に、「キラキラ星に願いをキャンペーン」を9月30日まで実施している。対象製品の購入額によって当たるプレゼントが変わるキャンペーンで、旅コースとして用意されるのは、「星野リゾート宿泊ギフト券(5万円分)」で5名に当たる(対象製品税込2500円以上購入)。このほか鑑賞コースとして「家庭用プラネタリウム」を10名に(対象製品税込800円以上購入)、食コースとして「星空舞5㎏」が35名に当たる(対象製品税込350円以上購入)。申し込みは、Web、ハガキのどちらかを選ぶことができる。
夏限定製品としては、小海老を練り込んだ生地に、ラー油の風味香るピリ辛の『瀬戸しお ラー油味』(72g)をはじめ、毎年好評を得ている、安曇野産わさびを使用した『渚あられ(旨塩わさび味)』(85g)、『ばかうけ』ブランドからは『同 トマトカレー味』『同 とうもろこし味』を用意。このほか一部製品のリニューアルやプロモーション施策を予定している。
きびしさを増す製造コストについては「生産効率アップのため製品ラインアップや使用する原材料とその配合を見直す。シーズニングについても再検討することで対応を図る」とマーケティング部は話す。物流面では、新潟米菓メーカー等との共同配送の取り組みを進めている。
環境への配慮といえば、同社は昨年アップサイクル製品の『ろっから堂』(18g×5袋)をリリース。捨てられるはずの“おから”と“さつまいもの生地”を使用した、国産米でできた米菓だ。国産玄米を100%使用した『玄米柿の種』と同様、紙パッケージを採用しているのもポイントで、いずれもノートレーの製品になる。
「環境配慮はもちろんのこと、コスト削減の観点からも、今後はノートレーの製品が増えていくだろう」とマーケティング部は話す。
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