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有楽製菓 シリーズ30周年にWリニューアル

 発売30周年を迎えた『ブラックサンダー』を全30の施策で盛り上げる。
 その一つとして9月2日、『ブラックサンダー』をリニューアル。カカオショックの影響を受け43円・税込へ値上げされるが、これまでのプレーンビスケットとココアクッキーの組み合わせに、新しくより固めのココアクッキーを追加。食感の異なる2種類のココアクッキーで、売りの「圧倒的ザクザク感」を強化した。その分、製造コストは嵩むが、値上げ以上の満足感を目指す。期間限定の特別パッケージ『ブラック30周年ダー』(写真)も12月頃まで販売。


 また『ブラックサンダープレミアム』シリーズとして製造されていた『同至福のバター』が9月17日、新シリーズ『濃いtheリッチ』の『ブラックサンダー至福のバター』(写真、64円・税込)にリニューアル。濃厚さと贅沢感に焦点を当て、焦がしバターを1.5倍、コーティングチョコレート10%増量で、贅沢感を求めるニーズに応えていく。新たにザクザクとした食感のビスケットも入れ、ザクほろ食感を演出。隠し味にチェダーチーズパウダーを使用した。


 ファミリーシリーズからは『ブラックサンダーミニバーしあわせキャラメル』(324円・同)を9月16日に発売。甘く濃いキャラメルの味わいと、特製ケーキのしっとりとした食感が特長の期間限定品。
 同社が2019年から行っている、児童労働問題に配慮したカカオ原料を使用する「スマイルカカオプロジェクト」では、2024年に同社のチョコレート製品が完全にスマイルカカオに置き換わった。地元の学校の要望で、カカオの児童労働問題について、子供たちに課外授業も行った。今後さらなる児童労働問題解決のため、農家へ直接支援する手段や問題の知名度向上のための働きかけ、業界全体に問題解決を働きかける方法を検討している。
 海外展開にも動きがみられ、現在北米の「コストコ」に『ブラックサンダー』が並び始めたという。バイヤーからは、チョコレートとザクザク食感のクッキーの組み合わせが新鮮だと高評価。新たな売場の開拓により、北米での売上は前年より大幅に向上した。今後は現地での定番化を目指す。


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