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フルタ製菓 VDは低単価キャラものに注力

 様々な分野に挑戦を続けることで100年企業を目指す同社は、「えがおこうじょう」の精神でお菓子を届けている。
 また、滋賀県高島市(セコイヤ並木)や、福井県鯖江市(メガネの街)の各自治体と包括提携し、チョコレート教室などを定期的に開催。子どもに対してのチョコレートの啓蒙活動を通じ、地域コミュニケーションの活性化に取り組んでいる。
 
 今期イチ推しは、アーモンド感をアップし、食べ応えを訴求した、発売2年目の『セコイヤチョコレート・ホワイト』『同ミルク』をはじめ、ファミリーチョコシリーズの新製品で、香ばしいハードクランチとパウダー状のクランチの2種を使用した、どこを食べてもザクザク食感の『ザクザククランチチョコ』(写真)、25周年を迎えるロングセラー製品『チョコエッグ』から8月26日に新発売の『同(僕のヒーローアカデミア2)』と、10月28日に新発売の『同(スーパーマリオブラザーズワンダー)』。


 今年のバレンタイン商戦は、高単価帯が多い中、同社は、あえてキャラクターを使用した低単価の製品を展開した結果、コロナ禍明けもあり、『パーティーアイデアルチョコ』などのパーティー系の製品が好調だった。来年は、人気の高い〈サンリオ〉〈ヒローアカデミア〉〈ドラえもん〉などのキャラクター展開に加え、自社製品のブランド育成も視野にいれた『わなげチョコ』を使用した、『わなげチョコ缶』で勝負する。

 またインバウンドでは、海外からの旅行者向けに、依然人気の高い抹茶フレーバーを使用したチョコレートやクッキーなど和風系製品を展開し、キャラクター製品のインバウンド需要に応えた『ポケットモンスタークッキー』や『すみっコぐらしクッキー』などを発売。

 「チョコレートの主原料であるカカオの価格が高騰し、供給不足が製品開発に影響している。チョコレート市場の動向を見極め、製品ラインアップの見直し、チョコレート菓子の新製品や付加価値製品の開発が急務だ。アジアでは、ピリッと辛い・甘辛い味のチョコレートを好む食習慣があり、『柿の種チョコレート』を海外に展開する。弊社は、4本柱〈玩具『チョコエッグ』〉〈ポケット菓子〉〈ファミリーチョコレート〉〈焼き菓子・クッキー〉を掲げて商品を展開している。さらに、〈業務用チョコレート事業〉と〈杉本屋製菓事業〉の2本の柱をプラスした6本柱を結集し、当社の総合力で市場の変化に挑戦する」と梅山栄二取締役は話す。


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