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AAK・ミヨシジャパン メーカーの新製品開発と課題解決をサポート


 スウェーデンのAAK社とミヨシ油脂との合弁会社である同社は、チョコレート製品開発の強力なサポーターとして著名である。AAKは、全世界で事業展開しており、AAKの海外拠点と連携しながら、日系チョコレートメーカーの海外事業サポートが可能。また、海外で開発されたAAKのチョコレート用油脂を、日本市場へ輸入・紹介することも可能であり、多面的にメーカーのサポートが行えるよう取り組んでいる。
 近年、グローバルのトレンドとして、「Affordable Luxury(手が届く贅沢)」がキーワードの一つとなっており、手ごろな価格だがプレミアム感がある製品が消費者から求められている。チョコレートについては、焼菓子やパンなどベーカリーとチョコレートなどを組み合わせたスイートベーカリーのカテゴリーが世界的に伸びており、今後も成長が見込まれている。同社では、アプリケーションとともに幅広い製品群の中からさまざまな選択肢を提供することで、メーカーに新製品開発および課題解決をサポートしている。
 カカオバターの供給不足および価格高騰を受け、カカオバター代用脂の需要は世界中で増加傾向にある。急速なチョコレート原料コストの上昇を抑制するために、国内でも、カカオバター代用脂を新規で採用したり、配合量を増やしたりと、カカオバター代用脂の需要が高まっており、そのサプライヤーとして同社が果たすべき役割は大きくなっている。同社では、カカオバターと任意で置き換え可能なカカオバター代用脂に加え、食感のバリエーション創出や、アプリケーションごとに異なる課題を解決する機能性油脂製品を多数取り揃えており、引き続きチョコレートメーカーの製品開発をサポートしていく。
 さて、EUDR(欧州森林破壊防止規則)が2024年12月から施行される。これは、EU域内で供給またはEU域内から輸出される品目について、森林破壊により生産されていないことの確認を企業に義務付けるものだが、カカオとパーム油、およびそれらの派生品が対象に含まれる。EUDRの詳細については他に譲るが、EU域内へ投入またはEU域内から輸出されるチョコレートも対象とされる。カカオバター代用脂使用のパーム油も当然対象となるが、RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)の設立メンバーでもあるAAKは、EUDRに対応するためにも、農園までトレーサブルなSG(セグリゲーション)認証品のパーム油の調達・利用に注力しており、今後も、地球環境保護およびチョコレートメーカーのサステナブル対応サポートに取り組んでいく。


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