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歌にまつわる話5 好きな曲・銀河通信
果てないけれど、ちっぽけで
中学生以降、好きになった音楽ジャンルの中に、今や死語となった「ニューミュージック」があった。
当時、荒井由実(松任谷由実)や、中島みゆきなんかもそこに入っていたし、長渕剛(「時代は僕らに雨を降らしてる」大好きでした)なども。
楽器メーカーヤマハ関連でやっていた「ポプコン(ポピュラーソングコンテスト)」出身の人が、多かったかな(他に渡辺真知子、八神純子など)。
アイドル全盛期&ヒットメーカーと呼ばれる有名作詞家・作曲家がいた時代なので、シンガーソングライターはまだ多くはなく、フォーク(フォークギターで自作のメッセージ性のある歌詞を歌う的ジャンル)と、ロックの間くらいにニューミュージックが位置していたかなあ。
歌番組全盛だったけど、それらの人は、テレビに出ることはなく(テレビ拒否=アーティストイメージを守り安売りしないみたいな姿勢)、でも、ラジオ番組を持っている人は多かったので、そこで「素」を感じることはできた。
で、そんな中で、この人、すごい!!と夢中になったニューミュージック系アーティストが、谷山浩子さんだった。
今現在も、谷山浩子は、海にも川にも属さない孤高の存在と思っている。
とはいえ、わたしアルアルで、ここ10年レベルの曲はほとんど知らないし、
新作アルバムを楽しみにしていた時期は、その倍くらい前になる…。
じゃあ、語るなという気もするが、
語りたい。
が、そんなわけで、好きな曲は古い曲ばかり。
でも、今も色褪せないという言葉も陳腐なくらい、新鮮に好きな曲が多い。
好きなアルバムで挙げたいのは、「たんぽぽサラダ」(1983)と、「眠れない夜のために」(1985)。
聞けば光景が見え、背後の物語までが感じられる曲ばかり。
語りたい曲はいくつもあるが、今回の一曲は、「眠れない夜のために」のラストに収められた「銀河通信」だ。
当時から今に至るまで、冒頭部分を歌うと、目の奥が重くなり、鼻の奥がツンと痛み、歌う声が途切れ…。時にはじわりと涙が流れる。
ちなみに冒頭部分を過ぎると、すぐに涙は引っ込む。
(が、同じメロディーの二番、三番部分もジ~ンとくる。)
編曲もメロディーも、もちろん歌詞もツボなんだろうと思うけど、そこまでか?!と、少し不思議でもある。
でも、なんというか、自分という存在が、大きくもちっぽけにも感じられるといいますか、自分の中の「広がり」を感じるといいますか。
そんな一曲なのでした。
真夜中 ひとりで 黙っていると
遠く 遠くから 電話がかかる
もしもし きみは 元気ですか
淋しくて泣いては いませんか
余談・1 谷山さんの「ハサミトギを追いかけて」も、こういう曲もアリなんだ!と大好きになった曲。
余談・2 2022昨年の紅白で、今回の話題と同時代の佐野元春さんを(桑田佳祐さんの「時代遅れのロックンロールバンド」で)久方ぶりに見て、その変わらぬ声とカッコよさに痺れました。
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あ、たん「ほ」ぽになってるし……。
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