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高校の時の噂・友達のことで驚いた・4(完)

その噂が寝耳に水すぎて衝撃


前回↓

中高が一緒になった仲の良い友達は、わたしとは違いオシャレな部分を持ち合わせつつ、コミケに通う漫画(同人)オタクでもあった。

共通の趣味だった漫画を時に話題にしつつ、時折、一緒に帰宅していたわたしたちだが、恋愛事が話題になる機会がなかったのは、わたしがその手のことに縁遠過ぎたためだ。
一方友達は、わたしよりは関心があったようだが…。

思い出すまま、気の向くまま、昭和~平成初期の社会状況?を書いていたが、やっと本題。


さて。



ある日、クラスメイトの一人から、「ね~ね~」と遠慮がちに声をかけられた。
なんだろうと思っていると、くだんの友達の名前(仮:A)を挙げて、こう言われた。


「Aさんが校舎の階段のところで、キスしてたって噂があるんだけど、ホントなの?」


…え…?


予想外過ぎる二文字の単語に、まず麻痺。


それから、文章に理解が追いついて、


なにそれ?なにそれ?
しらん、しらん!


ってか付き合ってる相手がいたの?
うっそー。
そんな話もそぶりも感じたことなかったけど。


まあ、あたしがよく見てなかったのかもだけど、でもそうかあ。

でも、学校でキス? 漫画か? ってかマジか?
どんなふうに、誰と?
しかも噂になってるって目撃者がいるってことだよね。
ひええ~。

と、自分の中で言葉が駆けまわる。


それから、見たことも想像したこともない、友達と男子Xのキス場面がなぜか生々しく浮かんだ。


が、表面的には、「いや、全然知らない」と半ば固まったまま言葉を絞りだした。


その様子を見たクラスメイトも、ホントに知らないと思っただろう。
「Aさんと仲がいいから知ってるかなと思って」
と言われて、ああそういう風に見えるんだな…とそこも覚えているのだが。


正直、野次馬的好奇心で本人に確認したいと思ったのだが、しかし、少~し落ち着いて考えると、それ丸出しで聞くのもどうかと思った。
それに、交際相手がいることも話して貰えてないのにこっちから聞くのは、ばつの悪い感じがしたし、ちょっと寂しかったのも事実だ。

それに本当の事だとしても、本人がそう言うとは限らない。
(→それはそれでショックと思う自分も予想)

言ってきたクラスメイトのニュアンスでは悪意はなく、でも、好奇心で流れている噂のようだった。
まあ、「誰と誰が付き合っているらしいよ」とかそれに近いものだったのだろう。
とはいえ、「キス」のワードが、わたしをはじめ、皆のテンションを上げていたとは思う。(周りに疎かったわたしの感覚ではあるが…)

いずれにしても、具体的な話で、事実の可能も高いなと落ち着いた。

せめて?、本人以外からもう少し詳しいことが知りたくもなったが、じゃあ誰にって感じだったし、噂を回す人になるのも不本意だった。

まあ、だったら普通に本人に聞けって感じだけど、それが出来ないのが当時のわたしだった。




ということで、噂に対して、何もせずに終わる。


ただ、ちょっと念入りに友達を見るようにはなったかもしれない(笑)


そう思って見ると、オシャレな部分も、時折出る、今で言う「あざとい」部分も付き合っている人がいるからこそなのかと思ったり。


その後、しばらくして噂とは無関係に、付き合っている人とかいるの?と聞いたかもしれないし、おぼろげながら、好きな人の有無くらいは本人から聞く機会があったようにも思うが、はっきり覚えていない。


そして、その友達とは高校卒業以来交流はないが、色褪せない?思い出があるのは、ここに書いた通りだ。


同じく高校生の頃から、会ったことのない人と10年以上文通していた話↓

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