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【考察】制約が生む生産性と生活の質のバランス

【このnoteのポイント】

  • 同じ起床時間でも、なぜ休日は作業が遅れるのか?

  • 「日経春秋要約」を続ける中で気づいた制約と生産性の関係

  • 生産性の高さと生活の質のバランスをどう考える?

はじめに

皆さん、朝の時間はどんなふうに過ごされていますでしょうか。平日と休日で、起きる時間は同じなのに、なんだか進むペースが変わる…なんて経験はありませんか。
実は私、「日経春秋要約」というちょっとしたトレーニングを、もう2年ほど毎朝続けているんです。最初は文章力を鍛える目的で始めたのですが、やっていくうちに、朝のルーティンそのものに気づきがあって――今回はその気づきをお話ししながら、「制約と生産性」と「生活の質」の関係を考えてみたいと思います。もしよかったら、皆さんの朝の過ごし方もイメージしながら読んでみてください。


日経春秋要約とは

まずは「日経春秋要約」って何? という方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単にご説明しますね。

  • 日経新聞の「春秋」コラム
    日経新聞の朝刊に載っている400字ほどのエッセイ風コラムです。政治・経済から時には文化的トピックまで、幅広いテーマが扱われています。

  • 40字以内に要約するトレーニング
    その「春秋」を、40字という限られた文字数にギュッとまとめるんです。言葉の取捨選択がかなり難しくて、最初は「えっ? 収まらんがな」と戸惑いました。ですが、慣れてくるうちに、本質を抜き出す力や文章の構成を考える力がついてきたように感じています。

  • 2年の継続で得られたこと
    私はこの要約を2年ほど毎朝続けてきました。気づけば今ではすっかり日課のようになっているとう感じです。続けていると、自分が何を大切に思っているのか、あるいは何を余分と感じているのかが見えてくる気がします。文章力だけでなく、思考の癖まで浮き彫りになるのが面白いところです。


同じ起床時間なのに、なぜ休日は遅れる?

さて、ここからが本題です。私は平日も休日も、朝5時半に起きて身支度をしてから日経春秋要約をするのが習慣になっています。でも、ふと気づいたのが「平日は7時過ぎに要約が終わるのに、休日は8時過ぎになってしまうことが多い」ということ。
おかしいですよね、休日のほうが時間に余裕があるはずなのに、なぜか遅れが出る。それをもう少し詳しく見ていきましょう。

平日の朝

  • 起床時間:5時半

  • ルーティン:朝の身支度 → 日経春秋要約 →散歩→ 仕事(在宅ワーク)開始

  • 要約完了時刻:7時過ぎ

  • 制約:何時までに仕事を始める、というタイムリミットが明確。

休日の朝

  • 起床時間:5時半(同じ)

  • ルーティン:朝の身支度 → 日経春秋要約 → 散歩 →その後は自由

  • 要約完了時刻:8時過ぎ

  • 制約:特に「何時から始めなければならない」というタスクがない。


散歩がないのに、どうして時間がかかる?

このように、平日と休日で要約を終えるまでにやることは変わらないのに、休日のほうが要約を終えるまでに1時間ほど余計にかかるわけです。
その理由を考えてみると、

  1. 心理的なゆとり
    休日は「何時までに終わらせなくちゃいけない」という意識が希薄です。「まあ、急がなくてもいいかな」と思うと、人はついついダラダラしてしまうものですよね。

  2. “締め切り”がないと先延ばしする
    平日は「業務開始までに終わらせないとマズい」という制約がはっきりしています。そのおかげで自然と手が動くし、頭もシャキッと切り替わる。でも休日には、そういう“締め切り”の意識が薄まるので、結果的に作業が遅れがちになるのかな、と感じます。


制約は生産性を高める?

こういうエピソードからよく言われるのが「締め切り効果」や「パーキンソンの法則」です。

  • 締め切り効果:人は期限が迫ると集中力を高め、一気に仕事を片付ける傾向がある。

  • パーキンソンの法則:仕事は与えられた時間を使い切るまで膨張する。

平日の私の場合は、在宅ワーク開始という明確な“期限”があることで集中力が高まり、効率的に要約できているのだと思います。休日は逆に「やらなくちゃいけない」と思う場面があまりなく、ついのんびりしがち。結果として要約がダラダラ続いてしまうのでしょう。


生産性の高さは生活の質の高さとイコール?

ただ、ここでもう一つ考えたいのが、「生産性と生活の質は本当にイコールなのか」という点です。

  • 制約が生むメリット:短時間で集中して仕事を終える、達成感を得やすい。

  • 余裕が生むメリット:気持ちにゆとりがある、新しい発想が浮かびやすい、リフレッシュできる。

私自身、平日は「要約をササッと終わらせて仕事に入る」という充実感を得ています。でも休日はペースこそ遅いものの気分に余裕があり、「あれ、最近こういうこと考えてなかったな」と、ふと思い出す時間があったりするんですね。
つまり、生産性が高いほど生活が豊かになるかというと、必ずしもそうではないかもしれません。“どちらも大切だけれど、どちらも行き過ぎるとバランスを崩す”という感じでしょうか。


おわりに

2年間続けてきた「日経春秋要約」は、単なる文章の要約練習にとどまらず、私の朝の過ごし方や思考のクセを見直すきっかけになりました。制約条件と余裕のバランスって、本当に奥が深いですよね。
もし皆さんも、朝の時間をもっと有効に使いたいとか、自分のリズムをつかみたいと思われるなら、簡単な締め切りや目標を設定してみるのもいいかもしれません。逆に、意識的に余裕をつくることで見えてくる発想やアイデアもあるはず。ぜひご自身に合った形で、小さなルールや制約を試したり、適度な余白をつくったりして、最適なバランスを探してみてください。継続するうちに、思いがけない発見があるかもしれませんよ。

それでは、今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【まとめ】

  • 制約は生産性を高める一方で、余裕が新しい気づきをもたらす

  • 生産性と生活の質を両立するには、自分に合ったバランス探しが重要

  • 続けるほど見えてくる“思考の癖”を、朝のルーティンに活かしてみよう


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