新しいマインドスポーツUNOZERO 〜eスポーツの成長要因から学ぶ〜
新しいマインドスポーツUNOZEROの発展を目指して取り組んでいます。
成長を続けているeスポーツから学ぶことで、成長していくための要素を取り入れたいと考えています。
eスポーツが成長を続ける理由
eスポーツの大会を成立させるために必要な参加者と各々のメリットを探りました。
プレイヤー:高額な賞金の獲得
視聴者:上級者のプレイの視聴
スポンサー:視聴者(Z世代)への広告
ゲーム製作会社:ゲームの宣伝
主催者:スポンサー収入、視聴料
eスポーツを成立させるために集まる全ての参加者にとってメリットがある強いスキームという印象です。しかし、日本での歴史を紐解くに、eスポーツは一足飛びにこのスキームに辿り着いたわけではなく、様々な試行錯誤を経てこのスキームに収束されたのだと思われます。
eスポーツのスキームを成立させる要因
eスポーツのスキームを成立させる要因を探ったところ二つあると思われます。
ライブ・エンターテイメント
ゲーム製作会社の努力により、動画のクオリティは実際のスポーツとも遜色のないレベルに達しています。つまり、リアルなサッカーや格闘技等を見る感覚で視聴することが可能です。youtubeでゲーム実況は人気分野ですし、自らプレイを楽しむだけでなく、他人のプレイを視聴するだけでも楽しめるというのがeスポーツの大きな強みです。
各種法令の整理
詳細の説明は省きますが、eスポーツの大会開催時に留意していると思われる法令は下記と考えられます。
・著作権
・賭博法
・景品表示法
・労働基準法
これらの法令の整理を時間をかけて対応してきたことで全参加者にとってメリットがある強いスキームが成立したと考えています。
eスポーツ憲章
参考として、日本eスポーツ連合(JeSU)が掲げるeスポーツの公認条件を記載します。
・ゲーム内容に競技性が含まれること
・ゲームとして3か月以上の運営・販売実績があること
・今後もeスポーツとして大会を運営する予定があること
・eスポーツとしての興行性が認められること
興行性を重視していることが条件に明記されています。eスポーツ業界全体で継続性のあるライブ・エンターテイメントを目指していることがわかります。
マインドスポーツに取り入れるべき要素
今後マインドスポーツを盛り上げていくためには、プレイヤーが楽しむだけでなく、視聴者も楽しめることが重要な要素ではないかと考えています。この要素が欠落してしまうと大会の収入源はプレイヤーの参加費に依拠せざるを得なくなり、高額な賞金を出そうとすると賭博法に抵触することとなります。
賞金を出す→強いプレイヤーが集まる→視聴者が増える→スポンサーが増える→賞金を増やす→…
マインドスポーツを盛り上げていくためにはeスポーツと同じようにこのスパイラルが不可欠となり、このスパイラルを成立させるためには視聴者を楽しませることが必須条件となります。
最も成功したマインドスポーツとは
日本において最も成功しているマインドスポーツは将棋です。将棋の歴史を紐解き、公式大会を成立させるための必要な参加者とそのメリットを探りました。
プレイヤー=棋士:高額賞金の獲得
読者=新聞読者:上級者のプレイの読書
スポンサー=新聞社:新聞の宣伝
将棋製作会社=メーカー、職人等:将棋の宣伝
主催者=将棋連盟:スポンサー収入
将棋はeスポーツよりずっと早くから、スポンサー(新聞社)とその読者を巻き込むことでeスポーツと同じ強いスキームを構築し、長い時間をかけて発展してきました。現在はabemaとその視聴者がこのスキームに加わる等、時代と共に変化しながらも現在進行形で成長し続けています。ちなみにabema主導でプロリーグを発足した麻雀も同じスキームで成長を続けています。視聴者、読者が増えていくことで成長のスパイラルが成立していることがわかります。
新しいマインドスポーツUNOZERO
新しいマインドスポーツであるUNOZEROはボードゲームでありながらライブ・エンターテイメントを意識した設計をしており、公式戦についてnote、youtubeで発信していくことで成長のスパイラルに不可欠な読者、視聴者を10年かけて獲得していきたいと考えています。引続きよろしくお願いします。