投資家の視点から考える子供の教育
職業柄、私は物事を投資家としての視点から考えざるを得ません。多くの人が、このアプローチを批判するかもしれませんが、私にとってはこれが自然な考え方です。そこで、今回は子供の教育について、投資家の視点から考えてみたいと思います。
日本の文部科学省が推奨する教育システム、つまり多くの学校が目指す「東大式教育」は、ある種のヒエラルキーを形成しています。東大を頂点としたこの構造は、多くの家庭が目指す目標です。しかし、投資家の目線で考えると、これは日本株や日本円に一極集中投資をする行為に似ています。
日本株や日本円は世界の中で「まぁまぁ」のウェイトを持っているものの、それが世界の本流であるとは言い難いです。世界の時価総額ランキングを見ても、日本の企業が上位に入ることは稀です。したがって、日本に集中して投資をするということは、ある種の逆張りやリスクを取る投資に近い行為と言えるでしょう。もし、ギャンブル的な要素を避けたいのであれば、一般的にリスクが低いとされる米ドルや米国株に投資するのが、安全で無難な選択と考えられます。
教育の世界でも、日本式の「東大式教育」がある一方で、世界にはケンブリッジ式、アイビーリーグ式、アメリカ式、などの教育システムなどが存在します。中国式、インド式の教育も無視できない存在ですが、主流と言われるのはケンブリッジ式、アイビーリーグ式、アメリカ式の3つです。リスクを避け、安定を求めるならば、これらの教育システムに従うのが無難な選択と言えるでしょう。
もちろん、日本式の教育が再び世界をリードする可能性もあります。東大こそがナンバーワンであり、日本式が最も優れた教育システムだと評価される日が来るかもしれません。しかし、現在の評価に基づいてリスクを避ける選択をするのも一つの考え方です。私自身、日本株はリスクが高いために避け、米国株の上位20社の中から銘柄を選び、長期保有するスタイルを取っています。これが、現時点で最も安全とされる投資方法だと考えています。
このような考え方から、今現在私の子供は日本式の教育を受けていますが、これはある意味でリスクの高い、ボラティリティの高い投資をしているという認識を持っています。果たしてこの選択が正しいのかどうか、今後も熟考していきたいと思います。
この記事を通じて、子供の教育を考える上で、リスクとリターンをどう評価するかという視点が浮き彫りになると思います。私のように、職業的に投資家の視点を持つことが避けられない方にも、何か参考になる点があれば幸いです。