だけど、俺らにはお風呂があるっしょ。
突然だが、お風呂。そう、湯船がある、あのお風呂のことについて書こうと思う。
「FROJECT A」という曲と偶然出会い、最近は帰り道、もしくは入浴前の定番曲となっている。
そんな曲をヘビロテで聞いてたらお風呂について書きたくなった。
小さい頃、祖母と一緒に入ると湯船に5分は浸からせられた。未就学児にとって5分間湯船に浸かるのは相当に苦痛だった。
少なくとも当時の私としては苦痛だった。
そんなに嫌いだった湯船だが、成長するにつれて少しずつ湯船の魔力に取り憑かれていった。
温かいお湯に包まれる感覚。顔の辺りまで登ってくる湯気。少しずつ汗をかいていく感覚。全てが気持ち良いのだ。
中学頃には長風呂の虜になっていたと言っても過言ではない。
ある時、そんなに好きなお風呂なのに、疲れてるとお風呂に入れなくなる。気力がないのだ。
10メートルも離れていない場所なのに、そこまで行くのが辛い。
そもそも着替えを準備して、湯船にお湯を溜めるという準備ができなくなる。
とりあえず外出するのに体を洗わなければならないので、重い体を引きずりながらシャワーを浴びてた。
この状態がうつ状態に入る一歩手前のサインの一つなのだと教えられたのは心療内科での診察の時だった。
「お風呂、特に湯船には入れてますか?」
この質問の後「お風呂、特に湯船に浸かれないのはうつ状態のサインなので、意識するようにしてください」と説明を受けた。
それ以来、お風呂に入るという行為ができるかできないかで、自分の不調を早めに検知するリトマス試験となっている。
長々と書いてみたが、単純にお風呂っていいよね、そんなお風呂に入れないときは不調のサインだよ、ってだけで。
あとは「FUROJECT A」という曲を知ってもらいたかっただけである。
この曲を聴いて、風呂に入る、湯船に浸かる人が1人でも増えたら幸いである。
それでは皆さん、良いお風呂ライフをお過ごしください。
「暗いご時世。だけど、俺らにはお風呂があるっしょ。」