トランプSurprise @大阪+板門店 -予想と結果の検証

東京、アジア市場が開いたので、事前予想に対してマーケットがどう動いたか検証してみよう。朝の取引は以下の通り。

ドル円             108.20   +0.30

日経平均                                 21,591.72  +315.80  (+1.48%)

KOSPI(韓国株式指数)             2,131.43      +0.81 (+0.038%) やや頭が重い..

上海株式指数         3,016.02    +37.14 (+1.25%)    

日本国債10年         -0.15% (+0.02%)     

米国債10年           2.04%     (+0.03%、アジア時間参照値)

まあ、こんなところかな。市場は冷静で思ったほどエキサイトしていないように見える。今回の件がトランプ流の演出であるのを見抜いているようだ。日経は今朝発表の日銀短観が大規模製造業で+12から+7へ大きく悪化したが、これこそ過去のアンケート結果で中国の先行き懸念を反映したものであったわけだから、G20でのSurpriseによって吹き飛んでしまった。相場が将来価値で動いている典型。ドル円は1度108.50近辺まで試したが、日経平均の上昇の割に頭が重いね、やはり一筋縄ではいかなそう。KOSPI=韓国株式指数は日本からの輸出規制+ファーウェイ復活によりサムスンやLGが割を食うと考えたか、これだけの出来事で株価が上がらない(一時マイナスに転じている模様)のは結構ショックかも。米国債やNYダウについては夜を待たなければならないが、市況はそれほど大きくは変わらないだろう。

今回一つの良い実例だったのでこのようなことを試しに書いてみたが、筆者の老婆心でトレードや投資を行う一つの方法を ↓ 提示する。

①短期のトレードなら1週間~1か月程度、長期の投資なら3か月~1年程度のイベントカレンダーをチェックする(G20、FOMC、参議院選挙etc.) ②取引材料や市況など綿密に検討した上で、自分のメインシナリオ=それぞれのイベントの結果がどうなってその結果市場がどう動くか、を設定する。 ③メインシナリオに合わせてポジション取りをする。できれば見込み利益も目標として計算しておくと良い。 ④サブシナリオと最悪シナリオもメインシナリオとは別に設定しておく。その場合、利食いあるいは損切りのポイントを明確にしておく。

筆者は短期のトレードが苦手だったので、おおよそ1年以上ポジションを固定して市場に臨んでいたが、メインシナリオが変わらなければ目標値に達していない安易な利食いも損切りも基本的にしなかった。(実際これで20数年マネーマーケットトレーダーとして暮らしてきました)

まず最初に大事なのは②のメインシナリオの設定。見逃しがないかどうか十分に吟味して臨むこと。これで8割方勝敗が決まるといってもいい。そして④の想定外の事態への対処。損切りはつらいものであるが、なるべく個人的な感情を排して気楽にやることです。時に理屈より「勘」も大切に。そして何より重要なのは、③で覚悟を決めてリスクを取ること。よく相場が動いた後に「やっぱりなあ」「手を出さなくてよかった」などと解説者のように後講釈をする人がいるが(プロを名乗る人の中にもいる)、それではいつまで経っても本当の成果は得られない。スポーツなどもそうだが実際にやってみるのと横で見ているのとでは大違いである。まずは一歩踏み出すこと

外資系に行って日本の会社と大きく違ったのが、「機会損失」に対する厳しさ。日本では儲かったか損したかの結果のみを重視する傾向があり、それも犯人捜しをすることがほとんど。その結果「後講釈」人間が増え、損をしても立ち回りが上手ければ出世したりもできる。外資系ではポジションを取らずに機会を逸したことに対する叱責が厳しく、相場見通しを語っていたのにリスクを取っていなかったりすると「おまえ言ってたのにポジション取ってなかったのか!!」と怒られる。チャレンジして失敗するのはしょうがないが(まあ、それも立場と程度にはよるが)、チャレンジそのものをしないのはもっと悪い、と。

皆さんもデイトレードでも投資でもそれなりの「覚悟」を持って臨んでいらっしゃるでしょう。筆者は相場と長年付き合ってきてちょっとリスク疲れで一時お休み状態ですが、やるからには勝ちましょうね!今回は一つのやり方を示しましたが、チャート分析でもデータ分析でも何でも良いので努力していると運やツキも向いて来るはずです。神様は勝者が好き。Good Luck!

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