"北の国" から第2の「日本開国」。ー 自分の頭で考える「Z世代」との共鳴。
「オハヨウございまーす!」「Hello」
*大事な3/22FOMCを挟んで note. を休む恰好になってしまった「損切丸」。いや、決してサボっていたわけではなく、年1回は行くようにしているスキーに行っていた。今年は北海道のニセコ。前にも来たことがあるが、ここはもう「英語」が母国語で、北京語、広東語(香港)などが入り交じる。おそらく日本で最も ”インターナショナル” な街であり、以前にも増して「脱・日本化」が進んでいる。
アジア系の人達も大分来ているが、そもそもスキーをするような人達は欧米やカナダへ留学経験もあるかなりの「富裕層」。スキー場も3㎞超のロングゲレンデにも慣れており、だからわざわざ北海道に来る。まあ、たくさん来ているオーストラリアやニュージーランドの人達と大差ない。彼らに「同調圧力」は通用しないし、当然マスクなんてしない。そう言う意味でもニセコ辺りはかなり「非・日本的」ではある。
お土産さんで売っているモノも外国人向けが主流だし、コンビニでは東京でもお目にかかれないような高級シャンパンが売っていたりする。ラーメン一杯@2,000円前後というのもいわば「海外価格」。スキー場の周辺にはロッジやコンドミニアムが乱立しており、その密度は軽井沢を上回っているように感じた。あちこちに英語のチラシが貼ってあり、数千万円~数億円なんて物件が並んでいる。何とも景気の良い話である。
筆者の泊まったホテルも東急(東京急行)の運営で綺麗にリフォームされていたが、元が「旅館」だったことは明白。57年間も続いたが、この3月に一時閉館するそうだ。やはり急激に増える外国人客に対応できなくなったのだろう。加えて芽が出つつある「インフレ」で資本投下しても儲けが出る算段がついた。3年掛けて2026年には新しいホテルに生まれ変わる。
きっとハワイに日本人が押し寄せた時も、ロンドンに中東など巨額の海外資本と多種多様な人種が入って来た時も同じ様な感じだった。一部そういう事を快く思わない向きもあるが、結果的にアメリカもイギリスもその後の国の繁栄に寄与した。ニセコに来るのは2回目だが、札幌も含め "北の国" から第2の「日本開国」が起るのでは、と半ば期待。まさに "令和の出島" 。
「今がマスクをはずす絶好のチャンス」
「石橋を叩いても渡らず、壊してしまう」 ”超慎重派" と思っていた「Z世代」の長女が突然こんなことを言い出して奥さん共々ビックリ。結局親がついていくハメになったが、なるほど確かに10~20代でマスクを外している人が増えている。「Z世代」はX、Y世代とは違い「自分で考える」ことを半ば強要されてきた。人に聞かずとも何でも「検索」できてしまうわけだし、実はこういう自発的行動は自然なのかも知れない。
あと10年も経てば「Z世代」が中心となり「開国」が進めば、この国の有り様も様変わりするだろう。SNS等で繋がる彼らにとって、もはや「国境」なんてものはあってないようなもの。70歳近い独裁者達が「国境」を巡って侵略戦争をするなんて事には違和感しかない。見方によっては取り残されそうになった旧世代が自らの栄華にしがみついているだけとも取れる。
たかがスキーに行っただけでここまで語るのは大袈裟に映るかも知れないが、確かに底流で大きな流れの変化は起きている。「インフレ」はその端緒でもあり、 "北の国" (あるいは "南の国" )から ”輸入” され、自発的に考える国境なき「Z世代」と呼応すれば**「新時代」への胎動となる。
自分の娘を見ていても思うが、少なくとも我々 ”去りゆく世代” は邪魔をしないこと。「私をスキーに連れてって」なんて世代に比べれば、Z世代は遙かに勉強しているし行動力もある。DX、AIを駆使し「国境」を超えた融合を成し遂げるのは彼らだろう。
ちなみに今回の春スキー、天気が良すぎて溶けた雪が相当重くて大苦戦。年々衰える体力も相まって、もう広いスキー場は無理(苦笑)。そんなこんなもあって、色々と考えさせられる旅行になった。「非・日本」を味わいたいなら、皆さんも一度行って見ると面白いと思う。
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