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奴らに儲けさせるな!Ⅲ

 奴らに儲けさせるな!|損切丸 (note.com)
 
続・奴らに儲けさせるな!|損切丸 (note.com) からの続編

 ”ふざけたマネしやがって…”「損切丸」の愚痴)

 +3,000円を超える急反発(8/6)後の日経平均先物を見ていたが、欧州時間に▼1,500円も急落。その後NY市場の株価反発を受けても今日(8/7)の東京時間直前も@33,200円前後、ドル円も@144.40銭台で売り崩そうとしていた"火事場泥棒" のようなトレーダーもたくさんおり、明らかに "奴ら" の仕業日本の個人投資家の投げ売りを誘おうとしたのだろう

 まさに奴らに儲けさせるな!の典型

 日銀「利上げ」後にアービトラージ(金利裁定取引)「円キャリートレード」で数十兆円に及ぶアンワインド(Unwind、取引解消)があったのは確実で、おそらく「円」を借り換えにいった時に筆者のようなマーネートレーダーに大分高い(金利)ことを言われたのだろう。特に巨額の「お金」を調達する時、「ゼロ金利」と「プラス金利」では雲泥の差筆者も経験したが▼4,000~5,000円の下落は起こりうる( ↓ 参照)

 (参照)「お金のマニュアル」 -損をしないコツ- 其ノ13 株式編③|損切丸 (note.com)
 なぜ「金利」が上がると「株」は売られるのか? ー 詳述:「金利裁定取引」(アービトラージ)。|損切丸 (note.com)

 考えようによってはそういう ”バブルの城” が崩れた今、「投資」は格段に手掛けやすくなった。それだけに今朝のような "火事場泥棒の脅し" に屈してはいけない*何千億ショート(売り)で仕掛けてこようと所詮買い戻してくるポジション。つまり相場の「需給」に対するインパクトはゼロ。その点ではあなたの100万円の買いの方が上だ。恐れることはない

 *弱気に流れた「損切り」を狙って仕掛けているだけだから目論みが失敗すれば日経平均先物もドル円も買い戻さざるを得ない。実際今朝は@34,400円台に戻して▼1,000円以上の大やられ "火事場泥棒" は失敗に終わった

 S&Pも日経平均も独DAXも英FTも年初来+4%近辺で運用成績が揃ってきた。いつの間にか「円」も下落率が▼3%程度まで戻しておりユーロポンドと遜色ない。この辺りは同じ外国人でもバリュー系の長期投資家はしっかり見ている。安く買いたいのは日本人も同様だから慌てて売り急ぐ必要も無い。ここは "脅し" に屈しない "胆力" が必要になる

 ヘッジファンド(HF)というと凄そうなイメージがあるが、筆者が昔訪れた大型ファンド・LTCMのロンドンオフィスは小さなマンションの一室で拍子抜け。トレーダーも数人しかいなかった。マーケットの話をしてもこちらの話に頷くばかりで切れ味ゼロ(苦笑)

 はっきりいって今回の局面、HFにも余裕がない。だからこういう ”ふざけたマネ” をする。このまま「損」を取り返さなければ年末には ”首” を洗って待つしかない。生活がかかっていると言う意味ではHFトレーダーもまさに ”命懸け” だが「新NISA」だって生活がかかっている

 さて、昨日緊急会合をした政府・日銀は国民に冷静になるように呼びかけている。だが「利上げ」に関しては一度様子見になる可能性はあっても「中立金利」≓@1~1.5%に向けて正常化させる路線は止めないだろう。それは不調に終わった昨日の10年国債入札が証明している。@1%以下の金利で長期投資をする状況ではない

 ここで「金利正常化」を諦めるような素振りを見せればドル円はあっという間に@150円を超え「円キャリートレード」が復活、 ”バブルの城” が再構築されてしまう。「流動性」の観点からは「ゼロ金利解除」がもっともインパクトが大きいためこういう「急落」が起きるが、ここからはコスト=金利が変化していくだけ。同じ様な「流動性急落」は起きない

 今後は日本の投資家同様、政府・日銀にも "脅し" に屈しない "胆力" が試される。 "火事場泥棒" はあの手この手で揺さぶってくるだろう。 ”まずは塊より始めよ” 。国民に冷静対処を諭すなら ”船長” がその範を示すべき

 幸い前財務官によってHFとのコミュニケーション等マーケットを把握する手法は確立されていそうなので、日銀がFRBやECBとの緊密な連絡で得た情報と共に「利上げ」「介入」等のオペレーションに生かして貰いたい。そうすれば国民の信頼を取り戻すことが出来るだろう

 あとは永田町の先生方が余計なチャチャを入れないこと。「XXノミクス」「異次元緩和」等々ポピュリズムの塊のような政策はもう御免被りたい。真の意味で「国民主導」が実現するためには自らリスクを取る「投資」は良い試金石。もう政府・日銀に文句だけ言うのは止める時に来ている

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