アメリカから助け船? Ⅲ ー 待ちかねた米国債+株買い&ドル売り。
アメリカから助け船? ー ”見” の姿勢に入るFRB.|損切丸 (note.com)
続・アメリカから助け船? ー 「変化」を怖れてばかりでは前に進めない。|損切丸 (note.com) からの続編。
注目の米CPIが発表になったが、実は市場予想とそれ程かけ離れてはいない。それでもこれだけマーケットが動くのは、米国債や米株を買いたい人、あるいはドルを売りたい人が我慢に我慢を重ねていた証拠。フラストレーションが一気に噴き出した。
当面追加「利上げ」を考えなくてもいい、という安心感が米国債投資家の背中を押した。金利がどこまで上がるか、息を詰めて見極めようとしていたので、一旦下がり始めるともう買いが止まらない。@4%の「利下げ」まで突っ走っているのが若干気になるが、まあ現状では致し方ないだろう。
邪魔だった「利上げ」が去って一番喜んでいるのは株式市場。「インフレ」鈍化 ≓ 景気後退懸念なら諸手をあげて喜べないはずだが、ファンドも投資家もこの2年間随分苦しめられてきただけにその歓迎振りはひとしお。 ”インフレ沈静化” にとりあえず乾杯というところだ。
ドル円が@151円を割り込んでほっとしているのは財務省・日銀だろう。だが油断は禁物。よく見るとユーロ円は@163円台、ポンド円は@187円台とむしろ「円安」が進んでしまっている。10月の弱い雇用統計後も一時@148円台まで「円高」になったがその後@151円台まで切り返した記憶も新しい。とても気の抜ける状況ではない。
金利差を狙った「キャリートレード」。ー 頼みの綱は「円」「JGB」|損切丸 (note.com) としては「円が上がった所を売る」戦略が成功体験として積上がっており、政策金利に+5%もの「金利差」が残る以上同じ事の繰り返しになる可能性も高い。 いくら好きでも満腹のゴリラはバナナを食べない。|損切丸 (note.com) に至るにはまだ時間がかかりそうだ。
これで今日(11/15)日経平均は+500円以上の急反発になるだろう。「円高」≓「株高」の新たな法則の確立だ。日銀は今まで「利上げ」するのに「円高」≓「株安」が障害になってきたが、もう気にする必要はなくなる。
支持率低下に喘ぐ現政権が本気で「インフレ」対策を打ち出すなら、この流れの中 提言:「マイナス金利付利制度」を廃止して "デフレ脱却宣言” へ。|損切丸 (note.com) を推す。*同時に「ドル売り介入」も行ってドル円を一気に@140円ぐらいまで落とせれば尚良し。むやみな「キャリートレード」を潰すのには絶好の機会だし、マーケット機能を生かすというのはそういう事。 ”コスパ” は最高だ。
もう少し先を見据えると株価と共に原油価格や金(Gold)の反発が気になる。金利低下や「ドル安」はそれ自体が「インフレ」要因であり**コモディティ(商品市場)はそれを反映する。FRBが懸念しているのはこの点だ。この2年ずっとそうだったが、やっぱりアメリカで燻る「インフレ」の ”種火” 。|損切丸 (note.com) に薪をくべれば再び燃え出す。
政策も事業もトレードも大事なのはタイミング。機会を逃せばリターンは半減、最悪マイナスに陥る事もある。日銀も本気で「金利正常化」を目指すならタイミングを間違えてはいけない。アメリカの「インフレ」に再点火してしまえば元の木阿弥、「失われた30年」の繰り返しになる。 もう "特別扱い" じゃない「日本」ー 「円安」が迫る「普通の国」への変革。|損切丸 (note.com) へ、今が最後のチャンス。我々日本人は心してかかるべきだろう。次の「失敗」は取り返しがつかないことになる。