🌍半導体市場の過去、現在、未来について
2023年4月10日のアップルのPC出荷が40%急減、コロナ特需解消でPCメーカー苦戦というBloombergの記事を読んで、これは半導体関連株も翌日下げるだろうなと思ったら逆に上がっていったので半導体市場の事が気になり調べてみました。
⭕️半導体市場の今まで
・半導体市場は基本的にシリコンサイクルという半導体業界特有の景気循環で市場が回っていた
・半導体の需要に対して沢山製造し、いつしか需要に対して供給が上回ってしまい半導体の価格が暴落、その結果として半導体関連の会社が大赤字になるという事の繰り返していた(半導体市場はハイリスク・ハイリターン)
シリコンサイクルとは?
・半導体業界の好況と不況の循環で約4年周期での景気循環のこと
・技術革新のペースが早い半導体産業において、設備投資タイミングや在庫管理の調整が難しいことが原因で発生する
⭕️半導体市場の現状
・半導体市場は去年まで拡大基調にあったが、今年は軟調気味
・IT分野を中心とした調査・助言を行うガートナー社によると、アメリカの半導体市場は去年に比べて3.6%減の見込み
・ではなぜ、現状半導体市況が低迷しているにも関わらずTSMCなどは工場を増設しているのか?
・今増設されている半導体工場では最先端の半導体が製造される予定
・半導体の歴史を振り返ると、2000年はPC向けの半導体、2010年からはスマホ向けの半導体、最近はデータセンター、5G、HPC(ハイパフォーマンスコンピューター)向けの半導体製造がトレンドになっている
・そして半導体は使用する用途のステージが上がる毎に、半導体の使用量は増えていく傾向にある
⭕️半導体市場のコレカラ
・今後、半導体を一番必要としている分野が人工知能分野(AI)で主に画像処理、自動運転、各種自動化などに使われる予定
・ラジオ日経:和島記者によると『現在、半導体は更なる分野のステージに向かっているので、その需要に対応するためには工場増設判断は適切で、むしろ需要に間に合わない恐れもある状態』とのお話があった
🔵感想
・つまり現在の半導体市場の株価下落は一時的で、今後も最新分野での半導体需要の拡大は続く見込みなので、相場全体が下げた時に押し買いで半導体関連のETFを購入しても良いのでは無いかと感じた
・因みに、コロナ特需解消でPCメーカー苦戦の中で、半導体関連株が上げた件に関しては、サムスン電子の半導体減産が好感された模様、市場低迷の深刻さを浮き彫りにする動きだが、同時に市場の回復加速への期待も高まった。
参考
▼ブルームバーグ通信:アップルの出荷が40%急減、コロナ特需解消でPCメーカー苦戦
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-10/RSVU9MDWLU6901
▼ロイター通信:サムスン電子が半導体減産へ、回復期待高まる 第1四半期は大幅減益
https://jp.reuters.com/article/samsung-elec-results-idJPKBN2W4001
▼ラジオNIKKEI第1:マーケットプレイス、和島英樹 記者 4月11日前場の発言
https://www.radionikkei.jp/marketpress/
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