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【ご報告】能登半島地震の被災地、石川県へボランティアに行ってまいりました
1月31日より、再び、能登半島地震で被災した地域にボランティア活動に行ってきました。それでちょっと、ご無沙汰しておりました。
私が2月の間、行っていた地域は、主に七尾市。能登半島の付け根の部分です。
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晴れた日には、湾をはさんで、正面に立山連峰が現れ、息を飲むほど美しい姿を見せてくれます。
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七尾市は被害はあるものの、まだ、車で往き来できる地域でした。
とはいえ、七尾市も断水が続いていました。
ある商業ビルではNPO法人が、物資を集めて配布されていました。そこのお手伝いにいきましたが、当然トイレも断水中。タンクに汲まれた生活用水(飲料不可)は来ていたので、用を足したあとはバケツで流すスタイル。
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水が使えないというのは本当に不便です。
今回の地震で、日本における現在の物資の流通の速さには驚きましたが、水は工事しないとどうしようもありませんので、避難所でも簡易トイレ、お水はペットボトルというのが続いていました。
お食事も、調理ができないので、どうしてもお湯を注ぐだけ、みたいな加工食品が多くなってしまいますね。
被災者の皆さんの栄養状態が心配でした。
作業としては、私のボランティアチームは、求められていることでできることは何でもしますので、物資運びのお手伝い、お家の片付け、災害ゴミの運び出し&ゴミ置き場へ搬入、その災害ゴミが運び込まれる行政のゴミ置き場での仕分け、生活用水を待っているお家に配布、炊き出し、ヘアカット、ボディのケア、お話相手などなど・・・様々なことを行わせていただきました。
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特に私のチームで行っている、「アシスト」という、心と身体のケアができる施術は大人気で、ある大きな避難所では毎日のように、気に入ってくださった被災者の方が何人も受けに来てくれました。
https://www.rescue.bz/blog/archives/tag/%e3%82%a2%e3%82%b7%e3%82%b9%e3%83%88
このアシストというのは、誰でも簡単に学べて、受けるのも与えるのも、即日できるという、優れモノのボランティア技術です。最初はカイロプラクティックの補助として開発されたそうで、アシストを行ってからプロの施術を受けると、より一層高い効果が見込めます。
中でも「ナーブ・アシスト」という、神経をケアするものは、歩けなかった人が徐々に歩けるようになったり、痛みが緩和されたり、病気の回復を促したりと、驚きの効果が時々あります。そんなケアを、誰でもできるところが最高にいいですね。医療行為ではないので、資格はいりませんし、ぶっちゃけ、少々手順を間違ったとしても(笑)、もみ返しや副作用などの恐ろしいものはありません。ただ、神経の線の通り撫でるように技術が作られているので、その「つまり」を手で流していくようなイメージです。途中で眠くなったり、熱くなったり、あくびが出たりといったことは、少々反応としては起こりえます。そこでやめずに、完全に眠さやあくびがなくなり、気分が良くなるまで行うのがコツです。身体の状態が向上しますので、精神的にもトーンが上がり、明るくなる感じが、皆さん、観察できます。
なんと無料オンラインコースまであります。
興味がおありの方はやってみてください^^
(こちらは、なんせ無料なんで、実践はできないのが残念ですが)
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そんなわけで、とにかく、私たちが出来ることをひたすら、行わせていただきました。
帰る時は少し寂しかったですが、いろんな方と繋がり、最後は寄せ書きなどもご進呈させていただき、被災者の方々と別れを惜しんで、またいくねと約束してきました。
「災害さえなければ、いいところなんだけどね」なんていうお声も聞きました。
でも「災害があったからこそ、ずっと会えてなかった人にも会えた」なんて声も聞きました。
自然災害はいつ何時起こるかわかりません。備えあれば憂いなしですが、防ぎきれないこともあります。でも、私は311や熊本地震の時もボランティアに行ったときから比べてみると、圧倒的な違いがわかりました。それは、日本人は「災害から真に学んでその経験を確実に活かしている」ということです。
311の時は何か月も雑魚寝状態だった避難所が多く、あまりにもプライバシーがなかっため、被災者の皆さんがたまりかねて、自分たちで段ボールでバリケードを築き始めたのを見ていましたが、今回は(被害範囲が狭く状況がマシとはいえ)、すぐに、段ボールのパーティションや、小さな簡易テントなどが行政で用意されていたり、一斉に企業から送られてきたりして、避難所の中でも最初からプライバシーを守る努力がちゃくちゃくとなされていました。
また、簡易段ボールベッドで、寝起きが不自由な方が、楽にできるような寝床がたくさん作られていました。
本当に素晴らしいですね。
まだまだ、断水もあり、大変な状況は続くと思いますが、引き続き我々でもできることを応援させていただきたいと思います。
ひとまず、ご縁があった皆様へ。本当にたくさんの素敵な笑顔をありがとうございました。こちらが勇気づけられました。
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