部下の「やる気アップ」のために(2)
テレワークで働く部下のやる気を高めるために何に取り組めばよいのか?
具体策の2つめは「評価する」です。
行動したことについて、何らかの評価を受けることは、内発的動機づけを発動させるのに効果があります。
経営者、上司から良い評価を得られれば、当然気持は上がります。また、何らかのフィードバックがあるだけでも、モチベーションアップのきっかけとなります。
人には周りから価値ある存在として認められたいと思う、承認欲求があります。この認められたいという思いを満たすことでモチベーションが上がるのです。
例えば、報告書を提出して、すぐに上司から受取りの返信が来て、中味について何らかのフィードバックがあり、良くも悪くも「評価」されれば、ちゃんと見てくれているのだなと思えます。
ただ、テレワークを行う場合、このフィードバックについて大きな問題があります。テレワークだと、上司は部下が仕事をしている過程を知ることが難しいので、 結果だけを見て判断を下してしまいがちになるからです。
そうなると、不得意な仕事を任せられている部下の場合、どれだけプロセスの段階で頑張っていたとしても、「努力が足りない」とか「能力が低い」などと判断されかねません。本人としては精いっぱい仕事に取り組んでいるのに、評価が低ければ憤りを感じます。モチベーションも上がらなくなります。
上司が間違った判断を下さないために大切なのは、普段の状況が見えず、分からない分、1対1で対話する機会を増やし、彼、彼女たちの状況を把握していくことです。
結果だけではなく、仕事に取り組んでいるプロセスも把握して、評価、フィードバックしていくことは、リモートマネジメントでは、とても大切な上司の仕事となります。