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叱れない上司のための処方箋

褒めるのと同様に、部下へ苦言を呈するのを難しいと感じている上司、経営者は多いのではないでしょうか。

ただ、必要なときに、伝えるべきことをキチンと告げないと、マネジメントが機能しなくなります。

叱るときのポイントは「タイミングをずらさない」ことです。

朝一番に苦言するとモチベーションが下がるだろうなと思い、そのままスルーしてしまい、その後タイミングを逃し、翌日に苦言したとしても部下としてはピンときません。

逆に前のことを持ち出してきて、嫌味を言うなんて最低!と思われてしまうかもしれません。当然、心には響きません。叱るタイミングは「今すぐその場で」と憶えておきましょう。

もう一つのポイントは、褒めるときと同様に基準を設けることです。

叱る基準は、上司の基準で叱るのはNGです。人は誰しも自分は正しいと思って行動してるいるので、部下と上司の「正しいこと」、「間違えていること」に対する基準が違えば、部下としては正しいことをしているのに叱られるので理不尽な思いをします。

また、上司の基準はその日の気分に大きく左右されるので、日によって基準が異なる場合もあります。

昨日は叱られなかったのに今日は叱られたとか、Aさんがやっても何も言われないが、自分がやると大目玉を食らったとなれば、叱られたことに対して、腹立たしく思うでしょう。

組織の中で物事の正しい、間違いを判断する際は、個人の考えや、やり方を基準にしてはいけません。

判断は企業理念と行動規範、そして、就業ルール、作業マニュアルの中に記されていることを基準にします。

それらに載っていることから逸脱した行動、言動を取ったことに対して苦言を行えばブレが無くなり、納得性も高まります。

全員がそれらの判断基準を理解できるように、新人研修の際にしっかり教育していくことが大切です。

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