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多くの経営者、リーダーがしている マネジメントの誤解
私は年間に100回以上、10年以上に渡って、セミナーや研修で登壇してきました。会場で受ける質問で、毎回のように尋ねられるのが、「モチベーションの上げ方」についてです。
まず、多くの経営者、上司が誤解をしているのは、部下のモチベーションを自分が上げようとしてしまうことです。「過去と他人は変えられない」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、こちらが外側からアプローチを仕掛けたとしても、部下の心の中にあるモチベーションの火を灯すことは難しいのです。
「やる気を出せ!」とモニターの中から、いくら檄を飛ばしても無意味だということです。
また、販促キャンペーンで優秀な成績をあげたら報奨金がでると、目の前にニンジンをぶら下げたとしても、飛びつくのはごく一部の部下のみという場合が大半ではないでしょうか。賃金のアップだけではなく、休日の増加など待遇面での改善を打ち出したとしても、瞬間的にはモチベーションは上がる場合もありますが、多くは短期的にしか効果はありません。
外部からのアプローチでは、本当の意味でのモチベーションアップはできないのです。ですので、経営者や上司が音頭をとって、キャンペーンを仕掛けても、それが、自分にとって、心からやりたいと思えない場合は、口では「頑張ります!」と言っておきながら。実際には「怒られない程度に仕事をする」だけになってしまうのです。もちろんですが、成果は上がりません。
必要なのは、部下が心から「やりたい!」と思わせることです。これを内発的動機づけと言います。
内発的動機づけを彼、彼女たちの中で発動させるにはどうすれば良いのでしょうか?
具体的な方法は次回にお伝えしますね。
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