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初マラソン、無事生還:いわて盛岡シティマラソン:2024.10.27

予想通り30kmの壁で撃沈しました😢

【ランニング】
いわて盛岡シティマラソン
グロスタイム 4:25:39
ネットタイム 4:22:09

手元計測 Total 42.60km  4:22:24(ゴール後止め忘れた)  6:10/km  145bpm

パッと見で分かる見事なブレーキを示したペースのグラフw
突然脚が死んだのが良くわかりますね

 注)色々書きすぎて長くなってしまいました🙇

 前日の気弱なつぶやきにも優しくコメントをくださったDomitarouさんの励ましを頼りに初マラソンに挑戦してきました🏃‍♂️💦
 とりあえず溺れることなく生還しましたw

そもそも何故、初のフルマラソン挑戦が盛岡なのか?

 結論から言うと、物欲ですw

 そもそも、これまでフルマラソンに出る動機があまりありませんでした。
 元々短距離型なので、走るにしてもハーフマラソンまでで良くない?的な(なんなら5kmで十分)w

 5kmのレースに出てなんとなく満足していた春頃、都内で自転車&ランニングのイベントにふらっと遊びに行ったら、盛岡シティマラソンのブースがあって声をかけられました。

 最初は「盛岡か。東北は縁があるからありかな、でもちょっと遠いしな…」くらいの反応だったんですが、フルマラソンの完走賞が以下のものと言われ出ることを決意しました。

 そう、南部鉄器製の完走メダル🎖️🤩

 さほどコレクター精神を持ち合わせていないので、これまで他のフルマラソンでメダルをもらえると言われても別に良いかなって思ってたんですが、南部鉄器製のメダルには何故か反応してしまいました✨笑

 以前青森にいたことがあり、南部鉄器が身近な存在という印象があったのが大きいですね。しかも現物を実際に触れたのでより欲しくなってしまいましたw

 妻も現地に居たので相談し、南部鉄器製メダル獲得に許可・同意を得られたのでエントリーした次第です🎖️

今年からコース・会場が変わったらしい

 2023年までは盛岡駅が最寄りで市街地を中心に走るコースで、アップダウンがきつかったそうです。

ネットに残ってた2023年のコースマップ

 今年からは、会場が盛岡駅から二駅離れた「岩手飯岡駅」が最寄りの「きたぎんボールパーク」というところになりました。
 それに伴いコースが変更され高低差が約半分に減ったらしいです。

2024年のコースマップ

 コースについては、25km過ぎのところの登りが減ったのかもしれませんが、今回が初めてなのでその違いはよくわかりません。
 個人的にはキツくなる35km過ぎにもう1発登りが来るのはそれはそれで辛かったです…

 会場の「きたぎんボールパーク」はとても綺麗で快適でした。
 更衣室等は撮り忘れたのですが、屋内練習場内にテントが建てられて、その中でお着替えし、そのまま手荷物預かりもしてもらえます。

出走前の朝の会場(グランドがゴール)

 また、2歳の娘も遊べる遊具や出店などの出し物もあり、私が走ってる間も家族が暇することなく過ごせたとのことです(妻談)。

最初はネットを恐る恐る降りてたけど
段々一人で降りれるようになりました

 強いて言えば、盛岡駅から2駅ほど離れてることと、最寄り駅からまぁまぁ歩くことがやや難点(ただし道に迷うことはほぼない)。

 特に盛岡駅からの在来線は本数が少なく、帰宅者が殺到した15時台は、2階の改札階から1階のプラットフォームに人が降りきれない & 2両編成の電車に乗り切れない事態となり、次の電車を待つことになった人がかなりいました(ランネットの口コミにも多数書き込まれていて要改善ポイントだと思います)。

 これを避けるなら、めっちゃ速く走って速攻で帰るか、時間に余裕があればもっと遅めの電車で帰るか、もう1泊するくらいの方がストレスなく帰れそうです。

(とりあえずこの大会についてざっと知りたい方はここまでで読むのをやめていただいても大丈夫ですw)


以下、レースレポートです(まずは今回の目標について)

 1番の目標はリタイアせず完走することです。
 練習では25km以上走れていないので途中で動けなくならないかが心配でした。

 ちなみにガーミンの予想では3時間45分くらいとか表示されてたのですが、上記の通り練習不足ですし、そもそも長距離になるほどパフォーマンスが落ちるので予想通りには絶対走れません。

 もし順調に行けたとしても4時間を切れたら最高!くらいな感じなので、出来すぎ目標はサブ4でゴールです。
 現実問題としては後半失速する可能性を考慮し、4時間半以内が努力目標でした。

レース序盤

 朝はのんびりしてたつもりはそんなになかったのですが、家族がトイレの行列に捕まってしまうなど色々重なって、結果的にスタートに並ぶ時間がギリギリになってしまいました。

 おそらく申請ゴール予想時間順でグループがA・B・Cと3つに分かれてるうち、Bグループだったのですが、その最後尾に並びました(なんかいつも後ろからスタートしてる気がする…)。

 エントリーは6000人枠で、上記の通り全体の2/3位の位置にいたので、スタートまで(グロスタイムのロスが)5分くらいかなと思いましたが、およそ3分半くらいでリアルスタートを切れました。

スタート地点は全然見えない…

(この後は走ることに集中してたので写真なしです🙇‍♂️)

 スタートからぎゅうぎゅうだったので、走り始めてからもさほどペースは上がらず。
 おそらく集団の目標時間が4時間前後でCグループと区切られてるのかと思いますが、良くて5:45/km、遅いと6:10/kmくらいのペースで進み、最初の1kmをちょうど6分で通過しました。

 このまま欲を出さなければ良かったのですが、序盤で力が余ってたこともあり、抜いていく速い人についていってギリギリsub4が狙える5:40/kmまでペースアップをしました。

 5kmくらいまで順調に走り、気づけば周りも淘汰されてきて同じくらいのペースの人達が増えてきました。
 ふと手元を見るとおおよそ5:35/kmくらいをキープ。このまま落ちなければ最終的に平均5:40/kmを切れそうな勢いでした。

 あと、序盤はファンランともコースが被る関係で色んなパフォーマンスがたくさん行われており、コース上も観客が多く非常に賑わっていました。
 その影響もあってか、みんな元気をもらって自然とペースアップしていきます。

欲が出てきた10kmあたり

 5km地点の勢いそのままに5:30~5:35/kmを保って更に10kmまで走りました。
 このくらいの距離は練習でもっと速いペースで走ってましたし、本番でMAGIC SPEEDを履いていたおかげか、かなり余裕がありました。

 少し気になったのは手元の計測と実際の距離のズレです。10km時点でおよそ100mほどのズレがありました。
 およそ数十秒のロスになりますが、それでもこのままのペースでいけば、ネットタイムでギリギリ4時間切りも見えそうでした。

 そして、ここで頭の中で悪魔がささやき始めましたw

 「グロスタイムとのギャップが3分半くらいだから、もう少しだけペース上げたらグロスタイムでも4時間切れるんじゃない?むしろ後半のことを思えばもう少し余裕を持って走ってもいいんじゃない?」

 今思えば頬を叩いて目を覚まさせたいところですがw、欲に目がくらんでペースをじわりと5:25-5:30/kmを維持するように上げてしまいました。

自分との戦いが始まる20km過ぎ

 ラップタイムで見ても、10km〜20kmは5:30/kmを切るペースで走っていました。

 ハーフマラソンの距離を過ぎた辺りでも平均5:30/kmペースから1分30秒ほど遅れるくらいのタイムで走っていました。

(参考までに6月のハーフマラソンでは5:00/kmくらいのペースで走っていたので、ペースだけ見ればだいぶ余裕がある計算になります。しかし単純計算ではいかないのと、未知の距離を走ることを思えばこれでも速すぎたと反省しています)。

 グロスタイムで考えてもあとはこのまま5:30/kmのペースをキープできたらもしや最高の結果が待ってるのでは?!とテンションがピークに達していたのですが、このあと橋の登り下りが始まってから状況が一変しました。。

 登り始めこそよかったのですが、じわじわ脚が削られていきます。
 ペースが少し落ちて5:40/kmくらいになってしまいましたが、いずれくる下りを考慮すれば大丈夫と自分に言い聞かせて無理しないでそのままのペースを保ちました。
 ただ、筋肉はごまかせず、少しずつ左の大腿二頭筋に違和感を感じ始めます。

 ここはまだ無理するところじゃないと判断し、下りでも5:30/kmくらいまでに抑えて走りました。
 しかし脚の違和感は変わらず続いており、この時点でグロスタイムでサブ4の夢からは覚めてなんとか5:40/kmペースで走りきることを目指します。

中盤以降の未知の先へ

 橋の往復による昇り降りを何とか耐え抜き、自己最長の25kmを超えてきました。ペースはやや落ちましたが、なんとか5:40/km弱を保っていました。

 しかしここからさらに本格的な登りが登場。

 途中でエイドがあったのですが、このタイミングでバナナを食べる気にはなれずスポドリと水のみにしました(もしかしたらここでおとなしくバナナを食べてたら変わったのか、、などと後で思ってしまいます)。

 慣れてるランナーさん達はこの程度の登りは物ともせず、ペースを保って走っていきます。私も沿道の声援に助けられながらなんとか登りをクリアしました。

 折り返して下りに入ってからペースを上げすぎなようにしようという思いと、ちょっと遅れてしまったのを取り返したい微妙な思いで葛藤した記憶があります。

 しかし、それ以上にこの辺りから距離も時間も初めての領域に達してきたので息は上がってないのに精神的にかなりきつかったと記憶しています。

運命の30km

 ランニングでは25km以降かつ2時間半以降は未知ですが、自転車ではJETT練で3時間半くらい走ったこともあるから、連続運動時間としてはまだいけるはずだ、と自分に言い聞かせて走りました。

 28kmを超えたので3分の2の距離を走ったことになり、あと3分の1だ!と自分を鼓舞しながら走っていたのですが、30kmすぎでアクシデントが起きました。

 まさに30kmの看板を超えて、まだ平均5:35/kmくらいのペースを保っているなと確認した瞬間、突如ひだりの臀部~腸脛靭帯、下腿外側にかけて激痛が走りました。

 坐骨神経痛になったことはありませんがそれに似た感覚なのでしょうか。
 あまりの痛さに完全に脚を止めてしまいました。とりあえずストレッチをしつつ残ってる補給を摂取してゆっくり歩きました。

 歩くのならなんとかなりますが、走ろうとすると痛みが強くて無理…という絶望的な状態です。
 ここまでにも走れなくなって沿道で倒れ込んでいる人が何人かいたので、リタイアの文字が頭をよぎりました。。

欲は身を滅ぼすと何度言えばわかるのか(誰も言ってない)

 結局2kmほどウォーキング&ストレッチをしたら、幸い一旦走れる状態に戻りました。

 既に目標からかなり遅れてしまいましたが、残り10kmを切った段階で、頑張ればまだ4時間がギリギリ狙えるのでは、と痛い目をみたのにまだ夢を追いかけようとしてしまいました。

 当然、そんなにうまく事がすすむはずはなく、2kmほど走ったところで再度同部位に痛みが再燃し、今度こそ心が完全に折れて4時間切りを諦めることができました。

せめて努力目標のサブ4.5達成を

 時々歩きつつも、ジョグで走りながら、頭の中で「ここから最低でも9分/kmなら4時間半以内にゴールできるか」などとグルグル計算してしまいました。

 そんな中、残り7kmの35km過ぎの地点で、沿道のおばちゃまから「残りあと7kmだよ~、このあとまたアップダウンあるけど頑張ってね」と笑顔で言われて本気で絶望しました😨

 もう登りは無理せずなんとかやり過ごしました。想定外だったのは、下りがきつくて全然走れなくなっていたこと。
 歩くのすらきつくて、登りで遅れた分を下りで取り返すことの脚への負担の大きさを実感した瞬間でした。

 ちなみにこの辺りから歩いている参加者の方々がかなり増えてきたので、やはり30kmや35kmの壁があるのかなと思いました。

DNFは絶対しないという意思でゴールを目指す

 だいぶロスはしましたが、ギリギリ歩かないくらいのペースで走れば努力目標のサブ4.5はクリアできそうだったので、時々ストレッチをしつつゴールを目指します。

 ちなみにレース後の大会口コミにもありましたが、コースが変わったため、後半は田舎道を走る関係上、沿道の家の方々はいてくれますが、前半と比べると応援はかなり減ります。
 景色も特に代わり映えしないところが続きますが、個人的にはあまり気になりませんでした。

 また、交通整理などのスタッフの方々や近所の地元方々が声援を送り続けてくださるのでそれだけで十分に救われました。
 畑から作業中に顔を出しながら応援してくれているおばあちゃんからの声援には涙が出そうになりました。

 ゴールが近づくとまた応援も増えてきて、ヨレヨレで歩いているのか走っているのかわからないランナーにも優しい掛け声が増えてきます。

 残り2kmを切ってくると、何故か息を吹き返したランナーの方々が増えて何人にも抜かれましたが、自分は全然ペースを上げられず、むしろ痛みから止まってしまうことも増えました。

 それでも絶対リタイアはしないという思いで歩き、ようやくゴールの野球場が見えてきたときは頭の中にサライが流れてきましたw

 球場に入る手前からは家族が見てくれていると信じてすごくゆっくりながらもジョグでスタジアムに入場し、這う這うの体でなんとかゴール!

 疲労と達成感等々で手元のGarminを止めるのをしばし忘れてしまうくらい出し切りました。

 手元の記録で4時間22分台だったので、グロスでも4時間半を切れたことを確認し、タイムの目標をクリアできて安心しました。

おわりに

 フラフラになりながらもスタッフの方から念願のメダルをもらった時には灌漑深かったです☺️

念願の南部鉄器製完走メダルと完走タオル
娘もメダルカッコいいと言ってくれましたw

 ただ、少なくとも普通のメダルのためだけに、もうここまでは頑張れないな、というのが正直な感想です(笑)

 しかしこの話には続きがありまして、実はもう一つ取りにいかなければならないメダルがあるのです。しかも来週w(我ながらアホな日程だとは思っています)

 まずは1週間の間にしっかり身体を回復させようと思います。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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