【インドネシア】暮らし始めて1年経って思うこと
2023年春、インドネシアで暮らし始めました。
あれから1年。
この1年のことは、自分の手帳やSNS、そしてこのnoteやシェア会にと、いろんな形で残してきたけれど、どれだけ残しても残しても拭えない葛藤がある。
それは、私の見ている世界はほんの一部でしかなく”インドネシア”なんて大きな言葉で表せられるものではないということ。
2年前、赴任が決まった頃に書いていたメモが残っていたので、ここに残します。
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とある国の情報を集めるために、何人かの人にお話を聞きました。
ひとつの国の情報なのに、聴く人によって出てくる側面が全然違うなぁと。興味深く聞いています。
一人一人、その人の持つ背景や、その国とのつながり方、印象が違うのだから当たり前なのだけど、わたしはどの人に近い感覚でその国を知りたいのかを問われているような気がする。
きっとどの国にでも、変な意味じゃなくて何段階かの暮らしがあって。したい暮らしや付き合いたい人によって必要な言語と情報が違ってくるはず。
もちろん、それは日本にいたってそうなんだと思う。
どこかのコミュニティだけでなく、柔軟にいろんなタイプの人と出会い、付き合い、広い世界を見ようと思う。
外から情報を集めるだけで複数の世界が見れるなら、現地に行ったらもっと多様な世界に出会えるはず。
その出会い、ひとつひとつを純粋な目で見て、耳で聴いて、心で感じて。
そのために、情報を届けてくれる言語といろんなものに出会える身体、そして感じれる感覚を鍛えよう。
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インドネシアで過ごした1年間、私はいくつかの世界を見れただろうか?
おそらく答えは否で、私のいた世界はあくまで1つだったと思う。
私の過ごしてきたのは、「大きなモールの近くにある高層マンションに住んで、必要な場所には車で移動する。」そんな世界。「ローカルな街に住んで、道端の屋台で食事して、バイクで移動する。」その世界を車の中から別世界を見るように眺めていた。
双方の行き来があまり感じられない、同じ場所にあるのに不思議なくらい別次元な気がした世界。双方を行き来するには、言語も情報も私にとってはまだまだ不十分だった。
でも、焦ってもしょうがないから。
今まで見てきた新しい世界に感謝して、また少しづつ、新しい場所に踏み出せる1年にしようと思う。
きっかけは、周りの人が投げかけてくれる”問い”から。
「これって、インドネシアではどうなの??」「インドネシアでの生活はどう?」こんな問いを下さるみなさんに感謝を。
誰かの問いからこの世界の新しい側面を知る。
”問い”は世界を知るステップを循環させてくれる。