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おばあちゃんの時計が気づかせてくれたこと

2023年春。
家族でインドネシアに赴任しました。
期間限定の海外生活も2年目になりました。

今回は、一日帰国中のお話。
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出かける直前に玄関にある時計を手に取り左手首につける。家に帰ると一番に時計を外して玄関の棚に置く。

かつて10年以上続けた私のルーティーンです。さぁいくぞ!今日も一日中がんばろっ!左手首にかかるほんの少しの重みは、外向けの私になる一つのスイッチでもあったのかもしれない。

そのルーティーンがここ数年なくなっていた。
原因ははっきりわかっている。愛用していた時計が動かなくなったのだ。

その時計は、大学入学祝いに祖母からもらったものだった。初めての一人暮らしも、初めての就職も、結婚も出産も子育ても、たくさんの日々を一緒に過ごしてくれた時計だった。何度も電池を変えて使ってきたけど、それでもついに動かなくなっていた。

新しい時計、買わなきゃなぁ〜。
と数年前から私のほしい物リストに上がってたけれど、なかなかこれ!というのが見つからない。見た目が可愛いからと手軽な値段の時計を買ってみたこともあるけれどなんだか物足りない。私のルーティーンはなかなか戻ってこず、スマホのデジタル時計をみる日は続いた。
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先日一時帰国中に祖母から少し大きなお小遣いを受け取った。予定外のお小遣いだったので、使う予定もないまま一時帰国から戻ろうとしていた。

出国の日。空港内で免税店を見ていたらふと思いついた。時計を買おう!祖母からもらったお小遣いで買った時計なら、10数年を共にした初代おばあちゃんの時計の後を継げるかもしれない。

あれから1週間。
かつてのルーティーンが戻ってきた。何年も取り戻せなかったルーティーンがびっくりするくらいあっさりと。出かける時に少しスイッチの入る感覚。手首にほんの少し感じる重み。やっぱりいい。
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今回の買い物はこれまでの私なら衝動買いレベルの買い物だった。本来、それなりに高価な買い物をするのに衝動買いは出来ないタイプでもある。ただ今回は、日本円で日本の製品を買えるのはもう今しかない!その思いが衝動買いを後押ししてくれた。

これから先、この時計と過ごせると思うと嬉しい。この時計のある日々は、確実に日々のクオリティをあげてくれている。そして、この衝動買いが出来た自分にもよく決断したね!と言ってあげたい。

二代目おばあちゃんの時計が届けてくれたもの。それは「日々感じるほんの少しの自己肯定感と外向きスイッチ」。

2024年3月。さとゆみゼミ4期の仲間と共に始めた#note1000日チャレンジ
35投稿目。今日も最後まで読んでくださってありがとうございました!