おとなが読み取り力を付ける・・・読み取り力で「豊か」になる一歩②
「おとなの読解力」、「社会人の国語力」・・・・
こうしたタイトルの本や、ブログの考察を目にすることが多くなりました。それぞれ、読んでいて、気づかされることが多かったです。
そのうちの一冊。最近読んだ、樋口裕一先生の「「頭がいい」の正体は読解力」(幻冬舎新書、2019年)です。
樋口先生の言う「読解力」とは何か。
読解力=ものごとを正確に読み取り、理解する力(読み取り力)
と定義されています。
この、読み取り力は、文章(入試問題、説明書、マニュアル、資格試験問題集の解説、メールの文面などなど)だけではなく、日常会話や会議などでも発揮されるものだという内容が書かれています。この本は、文章のプロを自認する方でも十分読むに値すると思います(ちょっと、エラそうか・・・)。
では、「ものごとを正確に読み取り、理解する力」をどうやって付けていくのか。
国語の参考書や入試問題を解き直すのは、ちょっと時間が・・・という感じなので。
私が最近意識していることの一つは・・・レトルト食品や合わせ調味料のパッケージの説明書を熟読すること、その通りに正確にこなすことです。
レトルト食品や(ハウスのククレカレー、大塚のボンカレーなど・・・)、丸美屋の麻婆豆腐シリーズ、味の素Cook Doシリーズ、なんでもいいんです。
作る順番、材料の分量、火にかける時間・・・別の用事をしながら、一つ一つの手順を正確にこなすのは、それなりに労力が必要です。水から10分煮る、と書いてあったら、その通りにするわけです。お湯から煮て、早くすませようとはしません。あくまで、書かれている通りにする。
確かに、料理の上手な方であれば、順番を飛ばしたり、入れ替えたりしても、味が大きく変わらず、野菜や肉が生煮えということもないかもしれません。
でも、私のような素人は、手順通りにしっかりやる方がよいです。そうやって自分や家族が美味しく食べられるようにしたほうがよいと、思っています。
レトルトや合わせ調味料は、プロの方々が何回も実験を繰り返して、美味しい味を追求しているわけですから。
その説明書きを、言葉通りに受け止め、実践するということこそ、「おとなの読み取り力」の一つとして、大事だと思っています。