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主に世界と人間について書かれたエッセイたち

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#人生哲学

告白

 告白しよう。狼だぬきはこれまでの人生において、重大な勘違いをしていた。その勘違いによって、彼は自らを生きづらくさせたし、世界をつまらないものにさせた。  その勘違いとは、「人々は閉じている」という偏屈な認識である。人々は閉じていて、冷たくて、やさしくない。  そのため、彼は有事の際には自分の内側の深いところまで逃げなければならなかった。誰も入れないであろう暗部に身を潜めて、重厚な壁をもって繊細な自分を守らなければならなかった。それが信念だった。  しかし、いま気づいた。

「説明しないとわからないことは、説明してもわからない」

 村上春樹の『1Q84』に出てくる一説を、タイトルにした。狼だぬきも、本くらい読む。特にすることがないからね。読み進める中で、この言葉が特に目に止まり、同時にページを捲る手も止まってしまった。  半分、分かる。もう半分は、すとんと来ない。まるで、はじめて二次関数の頂点を求める公式を教えてもらったときのような感覚。使えるが、腹に落ちない。なぜ頂点が求まるのかが、しっくりこないあの感覚。  二次関数の頂点が平方完成で求まる理由は簡単だった。ただ、x=0の状態からズラした数式で

ドフラミンゴが言う「勝者だけが正義」について

  昨日、こういうnoteを書いた。実際には、「noteを書いた」という感覚はほとんどなく、「文章を書いた」という感覚だけがつよく、つよく残っている。この文章をきっかけに、ぼく狼だぬきは継続的に文章を書くということが決まった。神のお告げというと大仰に聞こえるかもしれないが、それに近い何かの知らせ。直感的判断。神よりはもっと抽象的で、一方で現実的な何か。  さて、穴ぼこについて書こうと思う。精神的欠損。欠落的穴ぼこ。普通に生きていたら、決して誰にも晒すことのない秘境。文字通り