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最近読んだ本の感想(ネタバレなし)

ネタバレなしで読書記録していく。


地雷グリコ

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――

KADOKAWA公式サイト

意味わからんほどおもしろい。

私ね、白米と納豆くらい「頭脳戦×ギャンブル」は相性がいいと思っているし、何杯でもいけるくらいに好き。だからこの本も好き。

表題の「地雷グリコ」タイトルの治安悪すぎて流血や死の描写あるのだろうか…と思ったけれど、賭けるものは文化祭で屋上に出店できる権利でかわいい(^^)と思ったら途中からカイジが始まってニマニマできない緊張感が走り始める。

一番のお気に入りは「自由律ジャンケン」普通のジャンケンにお互いがオリジナルの手を1つずつ加えて、全5手で勝負するってやつ。この章に関しては1文字目から最後の文字まで面白くて息つく間もなかった。

もう映像化の話進んでるんだろうな。発表楽しみ。

女の国会

国会のマドンナ“お嬢”が遺書を残し自殺した。
敵対する野党第一党の“憤慨おばさん”は死の真相を探りはじめる。
議員・秘書・記者の覚悟に心震える、政治×大逆転ミステリ!

幻冬舎公式サイト

新川先生、この手のものを書けるのですか…
最後20ページのタイトル回収が鮮やかすぎて鳥肌でございました…

女秘書、女議員、女記者など、章ごとに主人公が変わるんだけどもどの方も自分の意志に愚直にで令和の女主人公を感じた。
個人的に昭和は品行方正、平成はドジで抜けてる女がウケが良いイメージ。

日米選挙イヤーを狙って出した?

これは、日曜劇場枠だな(すぐメディアミックスしたがる)


緋色の研究

ホームズの1作目。ホームズ全巻大人買いしてしばらく読まなかったけど、大逆転裁判にホームズが登場してきて、それがもう本当にかっこよすぎて、2年もののホームズ積読タワーを崩す(オタクちょろい)

人を殺すという、一番残虐な選択をしたホープだけれども、復讐心を仕舞いこんで生きながらえるより後追い自殺するより、復讐を成し遂げるその選択が一番人間の心を感じるという矛盾よ。

もっと早く読めばよかったなぁ、ホープもホームズもかっこよすぎる。

大逆転裁判が最高すぎるって記事、あとで書きたいな…

ホームズの冒険(短編集)も読んだけど、短編だから綴れるような感想もなく。ブナ屋敷とオレンジの種5つが好きだった。

爆弾

東京、炎上。正義は、守れるのか。
些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。
爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。

講談社BOOK倶楽部

いやぁスズキ。スズキが出ていないシーンは冗漫に感じるほど圧倒的存在だった。魅力的なヒール。

トロッコ問題のようなよくあるテーマだけれども、見事に現代社会に落とし込まれている。心の底から命の重さが平等だと思っている人はむしろ感情が無いんじゃないかと思う。

最初はサスペンスじゃ?と思ったけれど会話にめっちゃヒントばら撒いててちゃんとミステリーだった。考えたのすごい。続編あるらしいけどどう始まるのよ。

またある程度読了本が溜まったら更新します。

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