宮崎から世界へ 舞い上がるチョウザメ
宮崎はマンゴーとチキン南蛮だけじゃなんだっ!
もし私が選挙に出るなら、まずこれを声を大にして訴えたいと常々思っています。(どんな選挙^^;)
実は宮崎県は、国産キャビア生産量日本一の県なのです!
「宮崎とキャビア」という組み合わせを意外に思われる方も多いと思いますが、宮崎と、キャビアの親であるチョウザメとの付き合いは30年以上に亘ります。
運命的な出会いは、今のロシアである旧ソビエト連邦から日本へ、日ソ友好の証にチョウザメの稚魚が贈られたことに始まります。
その際、稚魚を譲り受けた6府県の中に、宮崎県も入っていたのです。そして1983年から、宮崎県でチョウザメの研究がスタートしました。
キャビア生産あたっては、まずチョウザメの養殖を成功させる事が必要ですが、当時養殖の前例がないチョウザメ飼育は、すべてが手探りだったようです。
紆余曲折の末、2004年にようやく、稚魚から親魚、親魚から稚魚の完全養殖に成功します。
その後県の取り組みにより「研究者」から「事業者」へと引き継がれたチョウザメは、ついに2013年、「宮崎キャビア1983」として販売が始まります。
以降、2016年にはG7伊勢志摩サミットに採用され、昨年からはアメリカへの本格輸出が開始するなど、その味、品質は、国内に留まらず海外で非常に高い評価を受け続けています。
実は私も、この宮崎キャビア1983を、3回、食べたことがあります。(貴重な経験なので鮮明に覚えています。)
いつもなら熱く食レポするのですが、今回は、比較対象としての他のキャビアを食べた経験があまりないので、ちょっと控えめなレポとなります。
キャビアというと、ほんのひとさじでも塩辛い!というイメージがあったのですが、宮崎キャビアは、スプーン山盛りで頬張りたくなるほどの、ほどよい塩味です。(実際にする勇気は私にはありませんが^^;)
一粒一粒の卵にハリがあり、プチっとした食感がしっかりしています。見た目も、もし黒い宝石があったらこんな感じかな〜と思ってしまうような美しさがあります。
と、私の拙い食レポはこの辺にして、
宮崎産キャビアの味わいの特徴は、「濃厚でクリーミー、かつ奥深い味わい」、そして「とろける食感」「鼻に抜けていく芳醇な香り」だそうです!
高級食材ですから、なかなか気軽に購入できるものではないかも知れませんが、キャビアがとれるまでに最短でも7年は掛かるチョウザメの養殖や、それまでの研究の歴史、そして今、徹底した管理のもとに最高の品質で提供されていることを考えると、値段を遥かに超える価値を感じざるを得ません。
ところで、チョウザメの“チョウ”は、“蝶”から来ています。
宮崎キャビア1983のロゴにもなっている、チョウザメの鱗が、蝶の羽に似ているからです。
開発に携られた多くの方々と共に、長い、長いサナギ期間を経て、ついに美しい蝶となった、チョウザメの宮崎キャビア。
今、広い世界へ向けて舞い上がっていきます。
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