Okaimama

天職と思っていた仕事が事実上の倒産解雇となり、36歳で転職活動。その後お世話になった会…

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天職と思っていた仕事が事実上の倒産解雇となり、36歳で転職活動。その後お世話になった会社で20年勤め早期定年退職。3たび転職活動のさ中です。もはや就活が趣味というか。そんな生活も結構興味深いこともありましてそこはかとなく綴ってみようと思いました。興味があったら応援してください。

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重なり合った偶然の末に天職と出会い 天職から転職せざるを得なかった

#あの選択をしたから人生の岐路における選択のはなし  思えば来年還暦を迎える私にも人生を大きく変える岐路と言うものが数回あったと思います。進学、就職、結婚子供育て。会社人としての選択等々。  その中で私の人生とって「職」に関する岐路は大きな分かれ道であり、あの選択は本当に重要かつ正しい選択であり、結果的に運のいい選択だったとつくづく思うのです。そんな私の人生に、非常に大きくかかわる選択を、語らせてもらえればと思います。   「なあ、この会社一緒に受けへん?」  お盆も

    • 重なり合った偶然の末に天職と出会う29

      北海道物産展開催中!いよいよ長い準備の時を超えて北海道物産展が始まります。 私たち新入社員は全員総出で売り場フォローに入ります。 開店準備  まずは開店準備です。初日は「立ち上がり」と言って、先に書いたような様々な準備がうまく稼働しすべての事がうまく始まる事が最も肝要です。  出社集合時間は朝7時 まずはすべてのガス、電気、水道などの大元を開きます。出展者さんたちが順次開店準備や仕込みにやって来ます。  朝イチで保冷商品などの荷物が到着します。それらをそれぞれの出展者様の

      • 重なり合った偶然の末に天職と出会う28

        物産展の設営  事前の準備が慌ただしく進められる中、開催日が迫ってきます。開催の前日、百貨店の定休日に、設営、搬入、陳列などが実施されます。(当時は百貨店も週1で定休日がありました。)これらのものは全て図面に書き込まれたものが設営、搬入されます。什器にはもちろんサイズもありそれぞれの場所や、スペースに応じてサイズを調整してあります。 設営の流れ   前の催しの撤去が終わったら即清掃が入り、のち設営が始まります。夜半から場合によっては深夜までかかります。翌日の定休日には朝

        • 重なり合った偶然の末に天職と出会う27

          準備(製図)続き 製図は売り場のすべてを書き込みます。まずは販売台や実演台(大きさは様々あります)、実演の際に必要なガスコンロ(コンロの口数なども記入、流し台(1層2層や蛇口の口数なども記入)、間仕切りのパネル、持ち込み什器の図面、通路の幅も規定通りの通路幅を確保しつつ、出展者様のブースを次々と記入していきます。製図作業は非常に時間もかかりますが最も重要で、出来上がった図面でその後の設営までのすべての業務、すべての工事関係者、保健所、消防署などへの届け出が実施されます。 手

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          重なり合った偶然の末に天職と出会う26

          これまでの流れ・まとめ 昭和63年 4月:入社、就活中に偶然出会った百貨店に就職し食品酒売り場に配属になる。    お酒売り場では、お酒が飲めない、知らないお酒でしたが勉強すればするほど面白くなる。 5月:中国物産展に応援参加 全く違う売り場を1日で横浜中華街に変身させるどんでん返しを目の    当たりにする。 6月~8月:繁忙期     百貨店の繁忙期はお中元とお歳暮の期間 新人はまず物流センターからデビュー。    商品の発注、仕入、の入、返品など基本的な業務、物流業

          重なり合った偶然の末に天職と出会う26

          重なり合った偶然の末に天職と出会う25

          昭和63年から平成7年までに起こった事 私が社会人になったのは昭和63年(1988年)4月。  以降数年は百貨店にとっても日本にとっても大きな変動の数年でした。。。 平成元年  百貨店に入社して  1年もたたない翌年の昭和64年(1989年)1月8日から平成元年に改められました。   私にとっては初経験の改元でした。  その頃の百貨店は年末は31日まで営業し、新春は4日から営業でした。百貨店でも正月3日はしっかり休んでいた頃があったんです。年が明けて初売りが始まって間も

          重なり合った偶然の末に天職と出会う25

          重なり合った偶然の末に天職と出会う24

          日本酒について  日本酒には様々な銘柄があります。(県ごとにも覚えなくてはなりません)が、それ以前に製法などによって種類があります。純米酒とか本醸造酒とか吟醸酒とか、また、1988年当時は級別廃止前でしたので、特級、1級、2級と言う等級もありました。また銘柄にもいわゆる灘の酒、伏見の酒とそれ以外の地酒と言ったような立ち位置の違いのようなものもありました。価格もバラバラ、アルコール度数もバラバラ、その上、辛口とか甘口とか色々色々覚えることだらけでした。  単純に「美味しいです

          重なり合った偶然の末に天職と出会う24

          重なり合った偶然の末に天職と出会う23

          お酒が好きではないのにお酒売り場  私はお酒はほとんど飲めません。ビールで言うと中ジョッキ2杯を超えると、美味しいというよりはしんどいが勝ってきます。全く飲めない人よりは少し飲める感じですかね。  もともと偶然にして就職活動時、希望の部署を、「食べる事が大好きなので食品売り場に」と一応言ってしまったものの、(その辺の経緯は下をご参照ください)  念願叶って食品売り場の配属ではありましたが、お酒売り場とは・・・ 配属になりました。 お酒の知識は全くない  口に入れるもの

          重なり合った偶然の末に天職と出会う23

          重なり合った偶然の末に天職と出会う22

          ギフト解体セールって? 百貨店の売り場には開店前からお客様が並んでいます。開店と同時にお客様が駆け込んできます。目指す売り場は「ギフト解体セール」目玉商品が一杯!ほとんどの商品が半額!を目指して。  ギフトシーズンが終わると百貨店の売り場ではギフト解体セールが始まります。 何がそんなに安くてどういうからくりなのでしょうか? ギフト解体セールのからくり  ☆ギフト商品が余ったら  ギフトシーズンには先にもお話した通り全国でものすごい数の商品が売れてゆくわけですが、 シー

          重なり合った偶然の末に天職と出会う22

          重なり合った偶然の末に天職と出会う21

          発注業務 (百貨店のバイヤーの仕事の一部) 商品を仕入れる事です。メーカさんあるいは問屋さんに商品を発注し、ものにもよりますが翌日、翌々日などに発注した商品が発注した数量入荷します。  この発注業務はバイヤーの仕事の一部であり新入社員からできる業務でもあります。  この業務で身に着くことは  基本的な知識:どの商品はどこ(問屋さん、メーカーさん)から入ってくる(納入)のか?仕入れの際の原価、売価、1マスター(段ボール1箱)の入数、などを覚える機会にもなります。  仕入伝票

          重なり合った偶然の末に天職と出会う21

          重なり合った偶然の末に天職と出会う⑳

          品切れ  需要が集中しメーカーさんの予想を大幅に超えて売れてしまうという現象がチョイチョイあります。そうするとメーカー欠品つまり品切れ状態になります。いわゆる〝嬉しい悲鳴〟と言いますが現場の担当者にとっては全く嬉しくありません。。  一旦こうなると大抵の場合1日や2日の遅れではすみません。早くても1週間から2週間長ければ3カ月欠品状態が続き製造できたものから少しずつ納入されますが、例えば1000個注文したのに200個しか来ないとか、それも毎日ではなく3日に1回しか入ってこな

          重なり合った偶然の末に天職と出会う⑳

          重なり合った偶然の末に天職と出会う⑲

          【トラブル発生!】  物凄い物量の商品(数万個単位)が連日納入されます。物流センターのキャパを超えてくると2t~10tのトラックが渋滞しだします。荷捌き場に上がるスロープから道路に出て近隣の道路を数百メートルのトラックの行列ができてしまいます。基本的には到着順に商品を受け取っていきます。トラックの方からすると2時間位の待ち時間が出てしまいます。メインの納品場は2階なのでほとんどのトラックは2階行きですが、私の担当する1階の商品つまり瓶ものの商品を積んだトラックはゴールが違う

          重なり合った偶然の末に天職と出会う⑲

          重なり合った偶然の末に天職と出会う⑱

          伝票⇒ 発注・納品⇒ 包装・出荷 【トラブル発生!】伝票 繁忙期と言うだけあってものすごく繁忙です!つまり超忙しい!お客様から承ったお届けの伝票は何万枚と毎日のように本館から物流センターへ送られてきます。お客様がご注文になった伝票はそれ自体がお金と同じであり、お客様(送り主様)からお届け先への大切な気持ちそのものであり、一見ただの紙切れのように見える伝票の扱い方を、社員はもちろんアルバイトさん、パートさんにも徹底して理解して頂きます。それらの伝票に記入された商品(つまりお客

          重なり合った偶然の末に天職と出会う⑱

          重なり合った偶然の末に天職と出会う⑰

          遅 刻  若気の至りと申しますか失敗談です。新入社員と言う時期はまだまだ学生気分が抜けないもので4月に入社して6月から繁忙期体制の物流センター勤務。Tシャツにジーンズと言うラフな服装、殆どが学生のアルバイトさんたちに囲まれて自分も夏休みのバイト気分になってしまいます。もちろんそれで良いわけでも無く言い訳にすぎませんが・・・・  朝目覚めたら9時をすでに回っていました!「しまった!」当然やばいとは思いました。すぐに物流センターの事務所に電話をし当時の責任者に正直に伝えました。

          重なり合った偶然の末に天職と出会う⑰

          鍵善良房

          くずきり 注文したくずきりが出てくる時ちょっと驚く。「大きい」 あまりにも有名なお店で歴史有るお店なので改めて説明も必要ないかと思いますが、京都の「鍵善良房」さんに行ってきました。創業は判らないくらい古く記録でわかる範囲だけでも1726年にはお店があったそうなので少なくとも300年近い歴史のあるお店です。 四条本店は四条河原町駅(地下鉄、阪急)から四条通を祇園さんの方に向かって(東)行くと左側(北)にあります。現在の場所では明治時代からとの事ですが1998年に改装を行い現在

          鍵善良房

          重なり合った偶然の末に天職と出会う⑯

            流通業  物流センターでは新入社員としては大変重要なことを学ぶことが出来ました。 百貨店は「小売業」です。"物を仕入れて売る” が基本です。しかしながら百貨店が「流通業」と呼ばれるのはそれらの商品を仕入れ売り届ける業務があることにほかなりません。自ら物流網を持ち、委託も含めて配送業務まで行っていることが百貨店の業務の大きな一つなのです。 小売業も仕入れ先の問屋さんも大きく見て流通業であり小売業はその中に含まれるわけですが、百貨店は顧客への配送業務を担っていたことが他

          重なり合った偶然の末に天職と出会う⑯