806 デジタル遺品の未来:プリエンド協会が提案する新しい終活の形。
3連休の最終日は、オンライン会議から始まりました。今回のテーマは「デジタルタトゥー」。講師として迎えたのは、プリエンド協会のメンバーで弁護士の金子さん。彼は、デジタルタトゥーやリベンジポルノといったデジタル社会特有の問題に取り組んでいるプロフェッショナルです。
デジタルタトゥーとは、一度インターネット上に投稿された情報や行動の記録が、たとえ削除しても完全には消えず、長く残り続ける現象。SNSに投稿した写真やコメント、検索履歴、ウェブサイトの書き込みなどが該当しますが、こうした情報は本人が削除したり非公開にしても、第三者が保存したり、ネットのキャッシュとして残ることがあります。そのため、思わぬタイミングで過去の行動が再び浮上し、就職活動や人間関係、法律問題にも影響を与えるリスクがあります。
会議ではさらに、「リベンジポルノ対策」にまで話が広がりました。デジタルタトゥーと同様に、リベンジポルノもプライバシーや個人の尊厳を大きく侵害する重大な問題であり、現代社会が抱える新たな課題のひとつ。このような問題に対して、金子弁護士は法的な支援だけでなく、予防策や情報提供を通じて積極的に関わっています。プリエンド協会でも、彼と協力しながら、終活支援の新しい側面として取り組むことにしました。
デジタルタトゥーの話題をさらに掘り下げると、「デジタル遺品」というテーマが浮かび上がってきます。以下のようなものが含まれます。
SNSやメールのアカウント(Facebook、Twitter、Gmailなど)
クラウドストレージ(Google DriveやDropboxなどに保存された写真やファイル)
ネットバンキングや仮想通貨のアカウント
個人のブログやホームページ
オンラインショッピングサイトの購入履歴やポイント
パソコンやスマートフォン内のデータ(写真、動画、連絡先など)
つまりはインターネット上やデジタルデバイスに残された情報のこと。これらのデジタル遺品は、故人の死後に家族や遺族が対応に悩むことが多く、特にパスワードやログイン情報が分からない場合、アカウント削除や情報の整理が困難を極めます。また、仮想通貨などの経済的価値を持つデジタル資産は、適切に管理されなければ失われてしまう可能性が。
そこで、近年注目されているのが「デジタル終活」です。これは、生前にデジタル遺品の整理や管理方法を計画しておくという新しい終活の形。専門業者も増加する中、プリエンド協会でも独自の視点で、家族が故人の意思を尊重しながらデジタル遺品を適切に管理できるようサポートするプロジェクトを準備中です。従来の終活対応に加え、デジタルに関する新しい終活支援を融合させたプランの実現を目指しています。
今後も定期的にこのテーマを扱い、最新の情報や対策を共有しながら、デジタル時代の終活問題に対応していく予定です。ご期待ください。
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【今後のプリエンド協会のイベント】
《終活会議》
◇第69回終活会議(終活パワーチームZoom定例会)
◆2024年11月21日(木)19時〜20時45分
「プロしか知らないお値打ち終活!いまさら聞けない投資の話~基本のキ」
講師:角田信(保険コンサルタント)
会費:1,100円(オンライン決済)
《ローズ倶楽部の終活セミナー(名古屋市中区)》
◆2024年11月27日(水)13時30分~15時
講師:酒井宏幸(生前整理コンサルタント)
「プロしか知らないお値打ち終活!今から始める生前整理~節約と安心のための実践ガイド」
《お寺での終活セミナー》
◇臨済宗妙心寺派・大源寺「終活法話+樹木葬見学会」(岐阜県神戸町)
◆2024年11月10日(土)13時〜16時
講師:岡橋秀樹(終活ビジネスプロデューサー)
「墓じまい・実家じまいから考える節約終活」
◇真宗高田派 願隆寺「終活カフェ」(名古屋市中村区)
◆2024年12月7日(土)10時〜11時
講師:山田慎也(介護士)
「介護施設の賢い選び方」
《終活ビジネスのきっかけづくりに!プリエンドのヒット企画》
◇実家じまい
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岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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