E112:異常なしの不安と不満
うちのツレがですね。
春先からずっと
鼻炎からくる鼻声で苦しんでいたのです。
とうとう、この人もデビューか、と感慨深く思いつつ、
「いらっしゃいませ、こんばんは。花粉症の世界へようこそ〜!」
なんて、デニーズの店員みたいなことをしながら遊んでいたのですが、
本人もシャレにならないと思い始め、
病院で本格的に血液検査を受けてきました。
そして、先日その結果が届きました。
ちなみに私は、スギ花粉、ブタクサ、ハウスダストなどに反応します。
対してツレは、
若い時からほんとうにアレルギー反応ない人で、
アレルギー体質の私からすると、
すごくうらやましいわけです。
そして今回、それなりに歳も重ねたことだし、
何かしらのアレルギー反応が始まってもおかしくないのではと思って、ツレもそれなりに覚悟をしていたそうです。まぁ実際くしゃみばかりしてましたし…。
「どうなったと思う?」
と、思わせぶりに聞くものですから、やはりスギ花粉とか、ハウスダストぐらいは引っかかったのだろうと思っていたのですが、
ジャジャーン
結果、「全項目反応なし」
本当に…なんという
うらやましい身体でしょうか…。
ところが本人、
喜ぶのかと思いきや
「納得いかないんだけど!」
「ねー機械壊れてんじゃないの?」
「絶対おかしいよね…」
いやいや、なんでそんなに不服なんですか?
もっと喜べよ…
まぁ、本人の言いたい事はわかるんですけどね。
春先からくしゃみばかりして、本当にトナカイみたいな鼻をしながら、ズビズビすすっておりましたので、何かしらその「証拠」みたいなものが欲しかったのでしょう…。
自覚症状としては、苦しいのに、
どんな検査をしても、
何の結果も出てこないことに、逆に不満というか、不安になったみたいです。
人間とは不思議なものです。
何もないと言われると、かえって不安になる…。
「1つぐらい、何か出てこないかな。普通」
なんて勝手なこと言うから
「俺の1項目、分けてあげようか?」
と返すと、丁重に断られました。
いいなぁ…ホントにもう…
アンタねぇ、アレルギーが何にもないって
どんなに幸せなことか。
ずっと私のそばにいてわかっているはずでしょうに…。
……あぁ羨ましい。
【66日の27日目】
※ツレ、というnote上の呼称は、本人の希望によるものです。