E247:いい匂いってどんな?
連日暑い日が続いている。
9月だというのに35度をずっと超えている。
一体、日本はどうなってしまうのだ?
そんなことを思いながら、
毎日、大量の汗をかき
職場に向かう。
汗拭きシートで丁寧に顔と首を拭き
ついでに冷却シートで、できるだけ汗を抑え、
速乾性の高いシャツを着て
周りにできるだけ迷惑のかからないように気をつけている。
その理由は、ただ1つ。
私がおじさんだからである。
以前noteにも書いたことがあるが、
私は1日2回お風呂に入る。
気をつけて
気をつけて
気をつけて
…ずっと気になっていたのである。
そして、先日
とうとう、たまらなくなって
私のデスクの横にいる同僚に声をかけた。
以前の配置替えで、
私のデスクの横に7年ぶりに女性が座った。
私より18歳年下の女性である。
仮に、Tさんとする。
「ねぇTさん、ちょっと話を聞いてくれるかな?」
「どうしたのですか?」
私があまりにも深刻な顔していたので、
Tさんの表情からいつもの笑顔が消えた。
源太「今から私が質問することについて、答えるとき、絶対に嘘をつかないで欲しいんだ」
T「は、はい。なんでしょう…」
Tさんは、ますます慌てた表情になって、
緊張で顔をこわばらせた。
源太「お、俺は、出勤してきた時とか、あなたに汗臭い思いをさせていないだろうか?」
T「……え? あ、はい? いえ、まったく」
源太「それは、マコトか?」
T「あ。あ…あはは、大丈夫ですよ」
源太「その大丈夫、とは、どういう意…」
T「もう、あはは。だから全く臭いませんって! もう、ああびっくりした!私が何かやらかしたのかと思いましたよ。驚かせないでください!」
私はめちゃくちゃ真剣だったのだが、Tさんは私の横でずっと笑い転げていた。
もう10年くらい前だろうか、
私が、後輩の机のところに行って、
話をしていた時、
私の顔を、まじまじと見つめて
「源太さんていい匂いしますね」
と言ってきた。
後輩が言い当てた匂い、とは、まさに
うちのツレが気に入って買っていた柔軟剤の香りだった。
それを後で聞いたツレは、ガッツポーズをしていたが、それ以来、私はちょっと不安になったのだ。
そんなに人は、匂いに敏感なのだろうか?
いい匂いだから言ってくれたけれど、
逆のパターンもあるのかもしれない。
歩くだけで、爽やかな香りが出たらいいのにな
なんて言っていたら
「爽やかな香りが出るおじさんて、どうなんだ?」
と、笑われてしまった。確かに…
私は汗かきである。
滝のような汗が出る。
これは体質だろうから、仕方がないのだろうが
かなり気をつけている。
願わくば、このクソ暑い時期が早く終わって欲しい。ちょっと長い気がする。
おやすみなさい…
【連投168日目】