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隣の芝生は青く見える

「あの時◯◯していれば・・・」「違う選択をしていれば・・・」と過去を悔やんでしまうことがある。

後悔してもどうしようもないことは、36年間も生きていれば嫌というほどよく分かっているのに。

それでも、どうしようもなく現実に嫌気がさした時、違う選択をした未来を想像してしまう。

そして、過去の自分を恨み、変えられない現実を前に打ちひしがれていく。

でも、たった一度きりの人生。そうやっていつまでも過去に囚われていては勿体無いとも思う。

あの時違う道を選んでいたら、今の現実は得られなかったわけで、それはそれで後悔してしまうものなのかもしれない。

人生は選択の連続で、決断の連続で、何かを得る代わりに何かを失っている。

失ったものがあるということは、得たものがあるということで、逃した魚は大きいし、灯台の下は暗くなってしまうものなのだろう。

だったら、失ったものよりも、手に入れたものに目を向けて生きて生きたい。

最近、ようやくこう思えるようになった。

この手の中にあるものは、一つ一つがすごく愛おしく、大切なものだ。あの時捨てた何かの代わりに手に入れたもの。

「今を生きる」ってこういうことなのかもしれない。

幸せの青い鳥はいなくて、いつか白馬の王子様が現れることなんてない。

いつだって幸せは私たちの手の中にあって、気づきにくもの。

過去でも、未来でもなく、今目の前にある幸せを噛み締めていくと、いつか振り返った時、「あの時は幸せだったな」と思えるのかもしれない。

そう信じて、今を大切に生きていく。

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