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いつ終わるか分からない人生だから。

街を歩いていたら、あちらこちらで若い女子たちがスマホの前で踊っているのを見かけた。
たぶんTikTok用の動画を撮影しているのだろう。

もしも今、自分が女子高生だったら、やっぱりこのTikTokの波に乗って、あんなふうに踊ったのだろうか。
「ああいうのは、かわいい子がやることだから」と思ってできなかったかもしれないなあ。


さて、話は変わって。

ここ最近「身近な人が急に亡くなった」という話を聞くことが続いた。

ついこの間まで元気だったのに。
直前までやりとりをしていたのに。
そろそろ会いに行こうと思っていたのに。
突然、別れの日が訪れたという。

話を聞いた人たちはみんな共通して、脳や心臓などの血管が切れたり詰まったりで亡くなっているそう。
突然倒れてそのまま…という、いわゆる「突然死」らしい。

偶然にも亡くなられた方は全員50代。
そういえば、先日亡くなった中山美穂さんも54才だった。

「50代って、そういうのが多いらしいのよね」と友達は言った。

そうか。
50代って、そういう年齢なのか。

私も来年50代に突入する。
いつなんどき、どこかの血管が切れるかも詰まるかもしれないのか。

それに、私の周りにも50代の友人がちらほらいる。
みんなずっと元気でいてほしいけれど、突然何かが起きて会えなくなる可能性があるってことだ。

そう思ったら、友達と過ごせる時間を毎回大事にしなきゃいけないし、伝えたいことはきちんと伝えなきゃと思った。

「また今度」とか「そのうち」とか後回しにしたら、それが叶わないこともあるんだと。
自分の時間も友達の時間も、決して無限じゃない。
もっともっと真剣に大切にしよう。
会いたいと思ったら、なるべく早めに会いに行こう。そう思った。


それともう一つ思ったのは「自分に何かあった時のために準備をしなきゃいけない」ということ。

もしも何かあったら、誰かにこの部屋を片付けてもらわなきゃいけない。嫌だけど。

そう考えたら、できるだけ荷物は減らしておきたいなと思った。

今までは物を増やしていってたけど、年齢を考えるともう減らしていくフェーズなのかもしれない。

あとは口座関係やサブスク関係とか、一目で分かるようにどこかにまとめた方が良いのかも。

てことで探してみました「エンディングノート」。
ためしに1冊買って書いてみてもいいかもしれないな。


数年前は「そろそろ親に『エンディングノート』書いてもらった方がいいよな〜」とか思ってたのに、自分が書かなきゃいけない年代になってきたとは。

人生は無限じゃないんだな。
当たり前のことなんだけど。

少しずつ、老いへの覚悟と準備をしていかなきゃいけないのだなあ。
ああ、年は取りたくないなあ。


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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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