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私、幼い頃、幽体離脱ができたんです。という話。

私は幼い頃、幽体離脱ができた。

多分、小学校に上がる前だったと思うけど、布団に入ってから、するりと体を抜け出して、外へ出ることができた。

幼かったので、行き先は祖父母の家ぐらいしか思いつかず、滋賀にあった父方の祖父母の家や、大阪の母方の祖父母の家に行ってみたりした。

天井からのぞき見るような感じで、寝ている祖母や伯母を見て「寝てるなあ」と思い、部屋をぐるっと見て帰ってきた。

逆に、祖父母の家にいる時に「今、うちの家はどうなってるんだろう?」と思って、見に帰ってきたこともあった。

家族で帰省していたので家には誰もいなくて、がらんとした和室を見て納得して戻ってきた。


そこから少し大きくなって、テレビか何かで「幽体離脱」という言葉を初めて聞いた時「あ!これ!」となった。

「あれは、幽体離脱だったのかなあ」と思ったけれど、その頃にはもうできなくなっていたので確認する手段がなかったし、そこからずいぶん大人になるまですっかり忘れていた。

いつだったか、父に「お前は子供の頃、寝てからどこかへ行ってたって言ってたなあ。ゆうたいなんとかだっけ」と言われ、そういえば…と思い出した。

どうやら子供の頃、その話を親にしていたらしい。
「面白いこと言うなあ」と、父は覚えていたんだとか。


あれは、幼かった私のただの想像や妄想だったのか、本当に体を抜け出していたのか分からない。

単に想像力の豊かなこどもだったのか、ちょっとおかしな力を持ったこどもだったのか。

信じるか信じないかは、あなた次第です。
なんてね。



ちなみに今日の記事は、古賀さんのこちらの記事を参考にさせていただきました。

べつに隠すほどのことでもないので書いておくと——。
日記の、あるいはブログの一行目に、そう書いてみる。するとことばと思考のつながりはおもしろいもので、ちゃんと「これまで言ってなかったけど、べつに隠すほどのことでもない話」が浮かんでくる。「秘密」というほどでもない、けれどもあまり人前ではしてこなかった話が。

てことで、そういえば今まで書いたことなかったなぁの「幽体離脱」について書いてみました。

これからは毎日「べつに隠すほどのことでもない話」を探していこうと思います。
見つかるかなあ。

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