「年齢の壁」に跳ね返された話。
「就活」「婚活」そして「妊活」。
30代後半になった頃、何をするにも「年齢の壁」が立ちはだかるな、と感じた。
婚活市場では「女性は一歳でも若い方がいい」と言われ、その先にある「妊活」では物理的なタイムリミットがある。
女性って不利だなってつくづく思った。
就活市場では「35歳が最後のリミット」と言われていて、35歳の時 派遣社員だった私は「正社員になるには今年しかない!」と、焦って転職活動をした。
でもすごく厳しかった。
ハッキリとは言われなかったけど年齢だけで落とされることも多かった。
リクルートエージェントなんて、登録したものの一度も何も連絡が来なかった。
同時期に転職活動をしてた子に聞いたら「若い子しか連絡来ないらしいですよ」と言われて、愕然とした。
どうにか面接までこぎつけても、若い子が採用になったと聞き「私の方が、この仕事の経験あるのに…」そう悔し涙を飲んだこともあった。
まあ、逆に自分が雇う側だったら、40過ぎの頭が固くて瞬発力のない人より、柔軟で素直な30歳の方が良いよねって思う。だから分からなくもない。
おかげさまで、半年ちょいの活動の後、地元の小さな会社に採用されました。ありがたや。まあ、5年で辞めちゃったけど。
そして最近、改めて「年齢の壁」にぶちあたった。久し振りである。
それは、とある講座募集の記事。
死ぬほど講座が溢れている中で珍しく「これ面白そうだなあ」と目を引いたので、詳しい内容を読んでいた。
ふんふん、面白そう。
ちょっと気になるな。
「壁」が仕込まれていたのは、「よくある質問」コーナーの中だった。
「Q:年齢制限はありますか?」
「A:特にありませんが、新しい世代の方に来ていただけたら」
ああ。これは行けない。
そっと画面を閉じた。
だって、新しい世代って、あれでしょ?若い人ってことでしょ?今流行りのいわゆるZ世代?
45歳は新しくないよね。
初老だもんね。アハハ!
もしかしたら「年齢なんて関係ないぜ!アタシは45歳だけど、若いやつらには負けないよ!気持ちはZ世代さ!!」という気概がある人ならいいのかもしれない。
でも私には無理だった。
秒で心が折れた。
そして、風が吹いた。
年齢の壁は、とても強かった。
にしてもさ。
人生100年時代って言うのに、年齢の壁の立つ場所が手前過ぎやしませんかね。
まだまだ先は長いのになあ。
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