思い込みのチカラって恐ろしいよね。という話。
照り焼きチキンのパンだと思ってかじったら、甘かった時の衝撃よ。
*
先週のある朝、母から「照り焼きチキンパン食べた?」と聞かれた。
我が家が時々買いに行く、近所のパン屋さん。
私はそこの照り焼きチキンパンが割と好きで、何回かに一度は買って食べている。
父と母が先週そのパン屋さんに行った時も「私が食べるだろう」と思い、照り焼きチキンパンを買ったらしい。
でも、私はそのパンを見かけてもいないし、もちろん食べてもいなかった。
なので「え?知らない。食べてないよ」と答えたら、「あらー、お父さん食べちゃったのかしら。トモコ用に買ってきたんだけど」と母。
「そりゃあ名前でも書いておかないと、お父さんも好きだから食べちゃうよ」と私は笑って言った。
割と好きだけど、別にないならないで「まあいいか」程度だったのだけど、母は「今度から名前書いとかなきゃ」と本気だった。
というのも、その少し前にも母が食べようと思っていたデニッシュパンが父に食べられる事案が発生。
「お父さん、自分用に買ったんじゃないパンもすぐ食べちゃうのよね。あのデニッシュ、すごく楽しみにしてたのに」と母は残念がっていた。
「また次行った時に買えばいいよ」と言って、その日は終わった。
*
今朝、パン置き場を見ると私の名前が書かれたパンが置いてあった。
「照り焼きパン、また買ってきてくれたんだ」と思った。
そして、さっき。夜11時。
ちょうど小腹が減ってきた時間。
「カロリー高そうだけど、食べちゃおう♪」そう思って食べることにした。
朝ごはんなら、パンをお皿に出して食べるんだけど、こんな時間だから袋に入れたまま、中身をろくに見ないでかじりついた。
そしたら・・・
甘い!
めちゃくちゃ甘い!
どういうこと?!
パンを引っ張り出してみると、照り焼きチキンじゃなくてチョコレート!
マヨネーズに見えたのは砂糖溶かしたやつ!
真ん中に入ってるのは、洋梨のコンポート!
え?どゆこと???と、混乱を続けていた頭が、ふと一昨日の出来事を思い出した。
「あのパン屋さんのチラシが入ってるよ」と母に渡されて、「これ美味しそうだね」と言ったのが、洋梨のコンポートのパンだった。
あーーー言ったわーー。
「美味しそう」って言ったわーーー。
だから買ってきてくれたのねーーーー。
やさしさーーーー!
にしても、見た目似過ぎ。
そして、思い込みのチカラって恐ろしい。
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