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ああ、これが英語だったなら。

「おやすみやでー」
私が眠る前、猫にかける言葉。
関西版「おやすみ」である。

私は生まれも育ちも愛知県なのだけど、両親が関西出身(父が滋賀県・母が大阪府)なので、家の中の常用語は関西弁という環境で育った。

外では名古屋弁、家に帰れば関西弁。
友達や仕事相手と話す時は名古屋弁、家族と話す時は関西弁。

だから、外出している時間が長いと関西弁は薄まり、帰宅後もそのまま名古屋弁になるし、逆にずっと家にいると関西弁が強まっていく。
最近は家にいる時間が長いので、どんどん関西弁が強まっている。気がする。

でも不思議なことに、関西に行っても、関西出身の友達と話しても、家族以外の前で関西弁は出てこない。
なんとなく「ネイティブの前で話すのは恥ずかしい」ような気がするのかもしれない。

でも言ってることは分かるし、ドラマで関西出身じゃない人がイントネーションがおかしな関西弁を話すと「下手な関西弁だなあ」とか思ったりする。(朝ドラによくある話)


そんなことを考えていたら、外国人とのハーフの人は同じような状況だったりするのだろうか、とふと思った。

お父さんがアメリカ人でお母さんが日本人で、家の常用語が英語だったりしたら、知らないうちに英語が話せたりするのだろうか。

ああ羨ましい。
私のこの関西弁が英語だったなら。

そんなことを思いながら、猫に「おやすみやで」と言って電気を消した。
ああ、英語だったらなあ。



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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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