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私の中の心配虫が大暴れして疲弊した話。

猫の体調がすぐれなかった今夜。
私の中に住んでいる「心配性の虫」が大騒ぎした。

我が家の猫「りう」は20歳と7ヶ月。
人間の年齢に換算すると98才だそう。
住んでいる地域によっては表彰してもらえる年齢だ。

今まで大きな病気はせずに生きてきたのだけど、一昨年糖尿病を発症してしまい、昨年1月から毎日朝晩のインシュリン注射がはじまった。
秋からは腎臓の数値も若干上がってきたので、投薬もしている。

でも、少ないながらも毎日1日4食食べてるし(5食のときもある)、足腰もまだまだ丈夫。

なるべく歩かせようと毎日のように散歩に連れて行ってるし、階段もこの通りジャンプでのぼったりする。(普段はこんな風にはのぼらない。この日は特別)

年齢を考えると、そんな風に元気に暮らしていることが奇跡なのだけど、やっぱり体調が崩れると「うおおおおおおおお」と心配虫が大暴れしてしまう。

とりあえず動物病院に電話して様子を話し、あとは様子見で見守るだけだったのだけど、見守りながら私の中の心配虫はどんどん育つし数も増えていく。

「この先どうなるんだろう」「しんどくないのかな、大丈夫なのかな」「何をしてあげたらいいんだろう」…てな具合に不安な思考がフル回転して、最終的に何も考えられない状態になって夕食を前に「無」の状態に。ちーん。

前にも書いたと思うのだけど、どうにも猫が体調を崩すと私のメンタルは全てそこに集中してしまい、しっかり疲弊してしまう。

冷静に考えたら、年齢も年齢で「そりゃあ不具合もたまには起きるでしょ」だし、私はできることをやるしかないし、とりあえずは生きてるし、今すぐどうなるものでもないし「まあそこまで思い詰めなくてもいいじゃない」なんだけど、どうしても心配しすぎて疲れ切ってしまう。

こういうことがあるたびに、もう少し割り切れないものだろうかとすごく思う。

インスタで猫飼いさんをたくさんフォローしているのだけど、その中に「多頭飼いで、猫の保護活動もしている」人が数名いる。

保護しては里親を探して譲渡しているのだけど、病気の猫や高齢の猫は引き取り手がつかず、その人たちがそのまま家族にすることが多い。(本当に尊敬する。頭が下がる。猫は好きだけど私には絶対にできない)


その中の一人が多分私と同じタイプで、誰かの体調が悪くなると、投稿から心配虫が溢れ出てくる。
心配して反省して心配して絶望して、時に寝込んでる。

そしてもう一人は、体調が悪い猫がいても、すごく軽い言葉で前向きな投稿をしている。

かと言って、心配していないわけじゃない。
投稿にも「心配でここ数日は仕事が手につかなかった」と書かれていたりする。
だけど、基本的には明るくてポジティブで、私のように無駄に心配虫が大騒ぎしていない。

どうしたら、そういうメンタルでいられるのだろう。
本当にすごく羨ましい。

心配虫が大騒ぎした後は、ものすごく疲れる。
きっと相当なエネルギーを消耗するからだと思う。

これからもこうやって体調を崩すこともあるだろう。
りうも、もう1匹のふさおも。
そして両親も。

そんなとき、前向きに立ち向かえるメンタルがすごく、すごく欲しい。

ああ、どうやったらこの心配虫を手懐けることができるんだろう。

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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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