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坂戸日記 2024.07.05
2024年7月5日(金)晴れ。
年次休暇を取得。平日の市営プールの様子を見に行ってから、カントの課題範囲の残りを少し進める予定。
昨日に引き続き、暑い日だった。Weather Newsの履歴をみると昨日も今日も14時~15時の気温が36℃。暑いわけだ。外にでると真夏のプールサイドに立っているように錯覚する。
昨日は、朝、庭に水をやろうかどうか考えていたら、どこかにでかけるのか斜め向かいに住むSさんが「おはよう」と声をかけてきた。まだ9時前だったが日傘をさしていた。「暑くなりそうですね」「ええ、庭に水をやろうか考えていたんです」「そうなのね」「はい」
少し話して、最近咲いたゴデチアをみせる。「可愛い花ね」「はい」。
ゴデチアはタネから育てたもので、タネが入っていた袋の写真よりずっとカワイイ。
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ドロシーには、庭に出ているときの様子を冗談めかして「近所でも評判のオレンジ・デブ」というが、オープン外構にしていていろいろ咲いているので、ときどき声をかけられる。99.5%はテレワークにしているので、1時間に1回ほど庭に出て雑草を抜いたりしている。けれど、昨日も今日も、暑くて無理そうだ。
昨日は朝から暑かったので、「まぁいいか」と水をやるのをサボったら、昼過ぎには、鉢に植えてあるヒマワリがしおしおになってしまった。昼間に水をやるなというが、死んでは元も子もない。あわてて水をやる。夕方にみると元気になっていた。反省して、今朝は朝から水を蒔いた。
せっかく休みを取ったのだからと、午前中の早い時間から市営プールに行く予定が、グズグズと氷室冴子『恋する女たち』を読む。
文学的かどうかはどうでもよく、「確かに70年代の高校生はこんな感じだったかもしれない」という感じの本だ。理屈も、屁理屈も、もやもやとした粋がり方も、確かにこんな感じだった。部活の先輩は、3年生ともなると都内の最寄り駅の店にボトルを入れていたし、店もそれを問題視していなかった。奢ってもらってベロベロになって自転車を押して帰った。午後の授業での代返は普通にありだったし、授業中でも、部室でサックスの練習している音が聞こえた。学校の屋上で、「煙草あるか? あんまり吸うなよ。それとみつかんなよ」と、不思議な貰い煙草をする先生もいた。いや、それどころか朝、駅で日本酒の月桂冠を一杯飲まないと学校までたどり着けない先生もいた。結構、なんでもありだったなと思う。
映画版の大森一樹も、原作の氷室冴子も、既に鬼籍に入ってしまったが、映画には映画の、原作には原作の面白さがあった。映画版は原作をある意味とてもうまく翻案して、アイドルとも言っていい若い人たちの群像を描いているし、原作は青春小説として、軽めの語り口で舌足らずの青春のもやもやとした気持ちを描いている。70年代のあの頃を、メインストリームではない、ちょっとマイナーな人々の群像劇という切り口で描いている。
そんなこんなで、市営プールには一番暑い時刻にバスでいく。プールは歩いていくというのがドロシーとの約束なのだが、それは無理。しかも、入場は2時間券だが、1時間も泳ぐと疲れてしまうので、バス代と合わせるとちょっとコスト・パフォーマンスが悪い。ドロシーにそう言ったら「まぁ、運動しないより、したほうがいいのだから、安いもんじゃない?」という。そうかもしれない。
結局、今日はカントを読めなかった。