柿の花
ドロシーの友達が「結婚記念日のお祝い」といって柿の葉寿司をくれた。たぶん奈良にでも行ったお土産なのだろう。高そうな木の箱に入っていて、ちょっと面白い結婚記念日のお祝いが嬉しかった。
川崎の武蔵新城に住んでいた頃、多摩川の土手に行く途中に柿の木が一本あって、散歩のときに私が指さし確認をしながら「これ、マテバシイ。これ、柿の木」と言い、ドロシーが「分かったよぉ」というのが定番の会話だった。この時期は小さな柿の花が咲くので、「これ、柿の花」「地味ぃ」というバリエーションが加わった。
実際、柿の花は地味だ。モミジの花もたいがい地味だが、たぶんそれ以上に地味だ。
柿の木は工場の駐車場の脇に植わっていたが、駐車場を拡げるときに切られてしまった。ちょっと寂しかった。いまの坂戸ではまだ柿の木を見つけられていない。
俳句でも地味な感じなのか。
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