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犯人は君か? ヒヨドリ君。

そうか、この鳥、ヒヨドリか。

ドロシーは、「虹色パンジーを食べていくのは、なんか灰色っぽい、雀よりちょっと大きい鳥」と言っていたから、きっとこいつだ。

漢字で書くと漢字では卑しいに鳥(鵯)。ドロシーの恨みはあるもののずいぶんな名前だ。でも気持ちはわかる。公園などにもよくいるが、徒党を組んでいる印象で私はあまり好きな鳥ではない。本当はヒヨドリには罪はないのに。

Wikipediaをみると「果実や花の蜜を食べる。繁殖期には果実に加え昆虫類も多く捕食する」とあるから、パンジーを食べたというのは冤罪かもしれないが「果物代わりにパンジーを喰った説」も否定できない。証明できないのはやはり現行犯でないとなんとも言えないことと、喰われるからパンジーを買わなくなったからだ。平家物語の一ノ谷の戦いでは、源義経の「ひよどり越え」が有名だが、パンジーを食べる(推定)以外にもいろいろと習性があるのかもしれない。

英語名は、Brown-Eared Bulbul。ブルブルかよ。ちょっと笑う。

年中見る鳥だと思うのだが季語は秋。蕪村は私よりもずっと視点が優しい。

ひよどりの こぼし去りぬる 実の赤き

蕪村

ドロシーは、友人のかおりちゃんに虹色パンジーを食べられた話を電話でしたそうだ。かおりちゃんのところでも丸坊主にされたらしい。

証言は集まりつつある。

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