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鑑賞*目も鼻もまだ無きこけし辛夷咲く

磯村光生

こけしは東北地方の農閑期の副業として生まれた産業。

辛夷は、秋田県では田打ち桜と呼ばれて、田畑を耕す時期を知らせる農候。

長いと思っていた冬にこけし作りに励んでいたら、もう家の外に出よとの知らせが来た。

(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』平成二十八年九月号)

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