歳時記を旅する 9〔聖夜劇〕前 *声のよく通る脇役聖夜劇
土生 重次 (平成六年作、『刻』)
ユダヤのナザレの村にマリアという心のやさしい娘が住んでいました。
ある日マリアに天使が訪れます。
未婚のマリアに赤ちゃんが生まれると告げます。しかも、生まれてくる赤ちゃんは男の子で世界中の人を救う神様の子供だというのです。
マリアはとても驚きます。
しかし、神様を信じているマリアは不思議な運命を受け入れました。
驚いたのはマリアの婚約者ヨセフも同様でした。
が、天使がヨセフに現れ、マリアの子供は神の子であることを告げます。
ヨセフも神様を信じていましたので、予定通りマリアと結婚しました。
※中編に続きます。12月6日ごろに投稿予定です。
(岡田 耕)
(俳句雑誌『風友』令和二年十二月号 「風の軌跡―重次俳句の系譜―」)
※本稿は公開済みの記事を分割して再公開しています。