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地方移住ー風水が決め手(1)

 私は2002年から2021年まで約20年間、中国で主に工場経営や経営コンサルティングの仕事に携わってきました。その間、部品・生産資材の調達や金型部品の加工など、多くの会社に赴き、自分の目で品定めし協力会社としてふさわしいかどうかの判断をしてきました。
 

 私が訪問すると当然のごとくまず打合せ室に通され、担当者から会社概要を聞き、工場の中を担当者の案内にしたがって見て歩き、再び打合せ室に戻ってから分からなかった部分を再確認するというワンパターンでしたが、慣れてくるとだんだん相手のペースに乗らない行動をとるようになりました。
 その理由は、経験を積むにしたがって、相手のペースに乗ってしまっては会社の真の実力が見えないということが分かってきたからです。また、良い会社と悪い会社にはそれぞれ共通点があるように思えてきたからです。
 そして後になって、その共通点が、いわゆる「風水」の考え方に通じているということが解ってきました。
 

 「風水」いうと多くの人が古臭い迷信のようなイメージで捉えていますが、私に言わせれば、その内容は「生活の知恵」そのものです。
 例えば、風水の書物には、南西の角地に出入り口(玄関や正門)を設けるのを避けるようにと書いていますが、少し考えれば納得できます。すなわち南西の角地は午前中は太陽から受けるエネルギーは弱く、夕方には西日が強く当たり、居心地の非常に悪い場所です。こういう場所に人が出入りする門を設けるのは決していいものではありません。お客さんへの配慮に欠け、会社なり家庭はうまく行くはずがありません。私の中国での経験で南西に正門がある会社で順調な会社は見たことがありません。
 また、風水の書物には、真北に勉強部屋や事務所を設けてはならないと書いてあります。皆さん実際にそういう場所で仕事をしたことがありますか。私はありますが、一日中落ち着きが無く、じっと考えることができません。すぐトイレに行ったり、外の陽のあたる場所に行きたくなります。
 私はこのような風水の神秘的な力に気づいて以降は、常にポケットに小さなコイン型の方位磁石を携帯していました。そして会社を訪問したときまず方位を確認し、「風水的視点」で会社全体の良し悪しを判断していました。
 

 私の場合、ほとんど当りました。「風水」の悪い会社はたいてい業績が悪く、問題を抱えています。
 そしてこの考え方は、会社やビジネス上に限らず我々の生活のあらゆる場面で役に立ちます。
 次回以降では、風水の基本の考え方と本記事の目的である地方移住の際の「風水的視点」の重要性について実例を交えて紹介したいと考えます。
 すでに地方に移住された方やこれから地方移住を考えておられる方にきっと役立つものと確信しています。

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