印刷って、オモシロイ③ 知ったらやりたくなる!?プロの「まちがいさがし」
まちがいさがしと言ったら、米津玄師だったり菅田将暉だったり、浮かぶ人も多いのでしょうが。
今回は印刷会社のまちがいさがしです。
当たり前ですが、印刷したらもう修正はできないんですよ…。
ウェブは修正一瞬ですが…
印刷はそうはいかんのです…。
とにかく、印刷前に間違いを見つけねばならないのです。
そして、わたしもそうですが、作業者は、自分がした作業の間違いが本当にびっくりするくらい見つけられません。
(自分以外のお仕事は、高確率で見つけられるのに。)ずっと見ているからなんでしょうかね…。摩耗しているんでしょうかね。とにかく見つけられません。
つまりは頭がクリアーな第三者が冷静な目で見つけなくてはならないのですが。
わたし、印刷会社にジョブチェンジして、これが一番びっくりしました。
「え!?こんな方法なの???」と。
「刷ったもんだ」という印刷会社が舞台のマンガがあるのですが、それでも紹介されていたので、うちの会社だけではないはず!
言葉だけで表現すると「紙を重ねてペラペラするんだよ」といった感じなのですが、伝わりますでしょうか?
まちがいさがしをしたい原稿A(校了紙)と原稿B(印刷用にしたもの)があるとして。
校了紙はお客様が「これで印刷してね」とオッケーしてくれたものなので。これが神にあたるんですね。これと実際に試しに刷ったものと相違がないかのチェックが必要なんです。
通常、まちがいさがしって「何個まちがいがあるから探してね!」ってことなんですが、
実際の社会にそんな優しさなんてないわけですよ。
もはや「あるかもしれんし、ないかもしれんし。あるとしたら何個あるかも知れんし」って感じなんですよ。
実際にさがしてみてください
原稿A↑
原稿B↑
その二枚を重ねてBの上にAですね。
それを高速でめくる戻すめくる戻すめくるもどす…とすることで、残像で間違いのありなしを見るのです。
正式には「あおり校正」や「あおり検査」というらしいのですが。
多くの人々には「ペラペラ」だの「パラパラ」だの言われているようです。
この「あおり校正」をですね、実際やったところを動画に撮ろうと思ったのですが、
みんな忙しそうだったので、画面上で再現してみました!
いかがでしょうか?
まちがいは何個みつかりましたか?
実際、こんなにまちがいがあったら大事件なのですが。
微妙な色の違いなども気がつくことができます。
実際のまちがいさがしでも、機会があったら試してみてくださいね!
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