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ひとは考える葦ではない


わたくし、おかちもんこは岩手出身なんですが


最後の砦といわれた岩手にもとうとうコロナが上陸したようで、その岩手の1人目の感染者を誹謗中傷する声が多いようなんです。


感染者の会社のHPや会社に誹謗中傷の電話等が殺到しているとネットニュースで見ました。



情けない事です。



こうなる事はなんとなく示唆していましたが、実際に起こってしまうとショックが大きいですね。



数日前のもんコラムでも書きましたが自分が「守っている」「やっている」と自負している人程、自分には他人を叩く権利があると思っているようです。


大変愚かな事です。


そんな権利は誰にもありません。


どうして分からないんでしょうか。



もはや誰でも感染者になる可能性があるのです。





自分の家族や友人、恋人が感染者になった場合でも

「感染してるんだから中傷されても叩かれても仕方ない。自分の責任なんだから。私(俺)は知らないよ。」

と言える人だけめいっぱい他人を叩きなさい。





自分の大切な人が非難の目にさらされるのは我慢ならない。


しかし感染者は許さない。


関係ない他人ならいい。




それでは道理が合いませんよ。




非難するならどこまでも誰の事であっても非難し続けなければ辻褄が合わないのです。




誰かを非難するという事はそれだけ責任が「重い」事です。



だから、自分の言葉に責任持てないなら容易に非難するべきじゃありません。







軽はずみな言葉によって、命をも落とす人がいる事をこの数ヶ月で見てきたでしょう?






誰がいつ感染者になるかわからない




誰がいつ被害者になるか分からない





誰がいつ加害者になるか分からない





私はね、この上記の3つは全て同じ確率で起こる事だと思っていますよ。


もちろん統計じゃありません。あくまで人間のモラルの問題です。


***



4月の緊急事態宣言が出た頃、こっそり営業をしているお店に「自粛警察」という名の「自粛しろ!!」と貼り紙を貼ってまわる人達が出ていましたね。


私はあの話を聞くたびに心が痛くなっていました。




何もわかっていないんだなと




私の母親は自営業をしています。従業員がいてその従業員には家族が居ます。緊急事態宣言が出た時、岩手には感染者はまだまだでいませんでしたが母親自身が高齢という事もありリスクも大きく私も口煩く言っていたので

お店の営業をやめ自粛していました。


しかし苦渋の選択だったと思います。


なぜなら、家族のいる従業員がいるから。


仕事しないと確実に食べていけなくなる人が出てきます。



「自分1人だけならとっくに辞めるけどさ。従業員がいるからそんな事できないよ。。」

と友人が言った事がありました。



それもこれも国がちゃんと保障してくれるか分からない中で緊急事態宣言を出したので、こっそり営業を続けるお店も多かったんですよ。




好き好んで感染リスクが高い中で仕事したいバカがどこにいるの。





営業せざるを得ない理由があるからですよ。



国が、ちゃんと1ヶ月でも2ヶ月でもまるまる休業しても売上に影響しない位の金額を補償してくれてたらこんな事にはならなかったんですよ。




経営者には自分の従業員に対しての責任があるんです。




その想いも分からずに「自粛警察」なんて正義振りかざして非難してる人達が私は心底嫌いです。



そういう人達が多すぎます。



もう今更自粛したって解除する事になればまた感染は拡大します。同じ事の繰り返しにしかなりません。


これからは自粛せずに感染しないような策を考えなければ。


周りに右ならえ、ではなくて自分の頭で考えていきましょう。


















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