「うち、ブラック企業なんでw」その言葉、免罪符として使ってません?

こんにちは、今回は「ブラック企業」という言葉について考えていきます。

転職活動で選考(面接や説明会)に行っていた時期、度々「うち、ブラックなんで」という言葉を耳にしました

確かに、求職者にとっても採用企業側にとっても、早期退職は避けたい。これは分かる。

だから、「うちの会社は厳しいけど大丈夫?」だとか、「うちはかなりのハードワークだが、アンタは耐えられるの?」という事前確認は互いにあって然るべき。

いわゆる、企業と求職者の「マッチ度」を測り、その度合いが高い人に「ジョイン」してもらいたい。分かる、気持ちは分かる。

企業としては、入社後に何らかのミスマッチがあり、早期退職されてしまうことは「損害」ですし、再度人材を募集しなければなりません。

とは言え、とは言えですよ。

「うちブラックなんでw」なんて会社側が言い出せば、早期離職者が出た際「だから言ったじゃん」と後からいくらでも言えてしまう。

「事前にブラックって言ったよね?」と、「会社でどんな問題があって退職することになったとしても」言えるわけで。

これっておかしいよな?、と違和感を覚え始めたのが、本noteを書くきっかけでした。

だって、不誠実じゃありませんか?

うちはブラック企業なので、採用後に貴方たち求職者がどんな事態に遭遇しても仕方ありませんよ。うちの責任じゃないですよ。全て自己責任ですよ。

と言っているのと、何ら変わりないですよね。これってどうなんです?

採用後の自社の魅力を語る前に、あまりにもこうした「保険」をかけたり、「言い逃れできる状況」を作ったり、ブラック企業だから仕方ないでしょ?と…

免罪符の様に、「ブラック企業」なんて言葉を使うなと。

仮に会社側の責任や問題で誰かが退職や休職に追い込まれたとしても、パワープレイで退職する側に責任転嫁できてしまう。

もちろん、全ての採用担当者がそういった意味で「うち、ブラックなんで」と言っているとは思いません。

ただ、僕から言わせてみれば、就職者・転職者の方々に対して、「会社側が良い環境を準備している!」とか「うちではこんな仕事ができる!」とか、そういった自社の魅力を語るのが先じゃないのかなと、ふと疑問に感じてしまいます。

これはちょっと矛盾する様にも聞こえてしまうかもしれませんが、求職者側は「会社に環境を用意してもらうんじゃない。自分で取りに行くんだ!」という姿勢が大事だと思っています。

「お客様は神様」とは、お店側が大事にするべきモットーな訳で、お客様側が主張するべきことではない、という考えと同じです。

会社側は「まず我々が、貴方たちの成長できる環境を用意する」と考えるべきだし、

求職者側は逆に「会社に与えてもらうんじゃない、自分で率先して動き、会社に貢献するんだ!」と思うべきだと、僕は考えています。

こんなことを言うと「求職者のくせに甘いことを言うな」とか、「与えてもらう前提なのがゆとりなんだよ」なんて意見が飛んできそうですが、そう感じさせてしまった方は3〜4行前を読み返して下さい。

話が逸れましたが、要は免罪符として「ブラック」という言葉を使ってしまってないか、採用側は一度立ち返ってみてほしいというのが伝えたかった内容です。

僕が転職活動をしていた際、こんなことを仰る採用担当者がいました。

「電○で女の子が自殺したが、あれは運が悪かった」

もちろん、外野の僕が会社側を責めようとか、そういった意図はありません。

しかし、自殺者が出たことを「運が悪い」で片付けるなんて、とても不誠実で許し難いと感じたのが本音です。その企業から内定を頂戴しましたが、先の言葉が理由の一つとなり辞退させて頂きました。

一片だけを切り取って企業が悪いと主張したいわけではありません。

繰り返しになりますが、免罪符としてブラックという言葉を使っていないか、一度立ち返って考えて欲しい。これだけです。

もちろんそれとは別に求職者や現在会社で働いている側の方も、「何でもかんでも会社や上司のせいにしていないか。自分が間違っているのではないか」を常に考え続けるべきだと思います。何か現状に不満があるのであれば。

今回はだらだらとシリアスなことを書いてしまいましたが、病気になったり、自殺をしてからでは遅いんです。

会社と社員。互いのためにも、今一度お互い内省するべきではないかということを、提言したい次第です。









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